ミス・レディの逃避行 II【ONEPIECE】 (ページ2)

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５２．微睡みと温もり嫉妬ページ2

ゾロside

「前から気になってたんだが…」
「髪を染めるのはなんでだ？」

「変装して身を隠すためだよ」

いまのAの髪色は手配書に近い金髪

「また染めるのか」

「次の島が近づいてきたらそうするつもり」

「もったいねェな」

髪を染める理由を知り、
ゾロはらしくもない言葉をかけていた。

Aは船室に向かい、ゾロはひとりで昼寝の続きをしようとしていた。
すると、ひとりになるのを狙っていたかのようにロビンが近づいてくる。

「ずいぶんと親しいのね」

「べつに普通だ」

「少なくとも……あなたは彼女に好意を持っていると思ったわ」
「だってあなたが肩に寝かせていたから」

不敵に笑うロビンと面倒そうなゾロ

「それはコックの反応が面白いからやっただけだ」

「そう…つまらないわね」

「うるせェ」

遡ること数十分前

「なんでクソ剣士の肩で寝てるんだ…」

「寝かせといてやんなさい。疲れてるのよ」

「でもナミさん眠るならベッドで…せめておれの肩で…」

「ハァほらサンジ君もすこし休んできたら？」

ナミに引っ張られていくサンジは眠るふたりを引き離すことを諦めきれていないようだった。