Missing you .

お誘い ページ8

side：A


「Aちゃん、今日このあと仕事？」


『ううん、今日はもう終わり』


「ご飯行こうよ」


『え？』


「あ、ダメか。岩さんに怒られるよね」


『ううん！大丈夫、行こ！』


何こんな必死になってんだろう


今までだってこんなふうに共演者とご飯に行くなんて沢山あった

だけどなんか、

亜嵐くんに誘われたのがちょこっとだけ嬉しかった


家に帰ったって剛典はきっといないし

なんでだろう

亜嵐くんと話してると

すこし剛典のことを忘れられるの


「じゃあ、行こう」


亜嵐くんのオススメの店

中目黒駅から3分の居酒屋


個室だから気を遣わずにいられるだろうと

亜嵐くんが連れて来てくれた


年下なのに

やっぱりこういう時に

あぁ、男の人だって思う

格好いいな、亜嵐くんは


この日を機に

私たちは仕事終わりにこの居酒屋に2人で来ることが多くなってた


いつの間にか私は

こうして亜嵐くんと疲れを飛ばす瞬間が

楽しみになっていた

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