Missing you . (ページ50)

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岩ちゃんの正体ページ50

side：広臣

岩ちゃんが運ばれたという連絡が来て

病院に駆けつけてしばらくしてAちゃんが来て

普通なら涙を流しててもおかしくないこの状況で

岩ちゃんに寄ることもなく

直己さんから受け取ったネックレスとにらめっこしてるAちゃん

みんな不思議に思ってるのは確かだけど

なんとなく聞ける雰囲気でもなくて

Aちゃんを屋上に呼び出す

何かあったのかと聞けば

黙ったままのAちゃん

あまりしつこくするのは好きじゃないし

向こうから何か言うまでこっちも口を開かなかった

ようやく口を開いたAちゃんは

『･･･臣さんは、
知ってましたか？剛典の本当の顔』

そう言った

全然分からなくて聞き返すと彼女はそのまま話を続けた

『私、半年、いやもっと前かな。
剛典から愛情を感じなくなったんです。』

「え、」

『剛典、私の他に彼女がいたんです。多分何人も。
剛典は私が気づいてないと思ってやってたんだろうけど、いくら鈍感な私でもわかりました。

家に帰っても剛典はいつもいなくて、
遅くに帰ってきたと思えばいつも女物の香水の匂いをつけて帰ってきて。

私は剛典がすごく好きでした。
馬鹿みたいだけど、浮気されてるって知っていながら、ちゃんとまた愛してくれるって信じ続けてました。』

びっくりした

俺は岩ちゃんとAちゃんは上手くいってるカップルだと思ってたから

『だから気付かないふりして、剛典のそばにいる道を選んだんです。』

「全然、知らなかった」

『だけどある人に出会って、
初めて私の気持ちに気づいてくれた人。

こんな私を必要としてくれて、たくさん笑わせてくれる彼に私はいつの間にか惹かれてました。

同じなんです、剛典と。

だから剛典と別れようって、そう決めたんです。』

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続編の準備ができました！

引き続きよろしくお願いします！