誰もいない部屋 ページ45
side:A
亜嵐くんの家を出て
タクシーを拾い家に帰る
『ありがとうございました』
「がんばってね」
『はい!』
運転手さんにお金を渡すとお釣りを渡しながらそう言ってくれた
鍵を開けて部屋に入る
真っ暗で、静かな部屋
『ただいま・・・』
寝てるかなと思い静かな声で呟く
リビングの電気をつければそこにら誰もいなくて
寝室に行けば整えてあったはずのシーツはクシャッとなってて
その上に脱ぎ散らかされた剛典の部屋着
抜け殻だけを残して剛典の姿はない
いないのか
手を洗いに洗面所に向かうと
剛典がいつもつけている香水の匂い
こんな時間だからコンビニでも行ってるのかと思ったけど
香水なんかつけないよね
どこへ行ってるのかはわからない
だけど
きっと誰かと会ってるんだよね
剛典の気持ちが
考えてることが全然わからない
でも、
もう知らないふりはしない
何度も話そうとしたけど
話をさせてくれない剛典
もうこうするしかない
私はこの部屋の私物をキャリーバッグに詰め始めた
部屋を片付け
剛典の抜け殻もきちんと畳んで
ベッドのシーツも綺麗に整えて
朝ごはんと置き手紙をテーブルにおいた
そして、ベッドサイドの小さなテーブルに
剛典から貰ったネックレスを置いて
朝の5時
私は部屋を出た
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kano(プロフ) - 大好きです!! (2018年6月27日 20時) (レス) id: 07e090ba1c (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - 蛍さん» ありがとうございます(^ν^)更新頑張ります! (2018年6月16日 14時) (レス) id: d0fb34d7f9 (このIDを非表示/違反報告)
蛍(プロフ) - もうすでに面白いです!めっちゃ続き気になります!! (2018年6月15日 21時) (レス) id: 527ff0df55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えのき | 作成日時:2018年6月15日 1時