Missing you .

真実 ページ29

side：A


剛典「おう、おつかれ」

『おまたせ』


待ち合わせの場所につくと

剛典は既に待っていた


いつも通り剛典はビールを頼んで

私も同じようにビールを頼む


剛典「え？ビールでいいの？A酎ハイじゃなかったっけ？」


ビールを飲むようになったのは

亜嵐くんの影響


別に隠すことでもないよね


『うん、最近ビールなんだ、一杯目は』

剛典「そっか」


2人の元に生ビールとおつまみが届いて

乾杯をしてビールを飲む


『はぁ〜うま！』

剛典「やっとビールの魅力に気づいたんだね(笑)」

『この年でやっとね(笑)』


何気ない会話

そして突然剛典が切り出す


剛典「亜嵐と、仲良いんだね」


撮影の話をしていると突然剛典がそう言う


『え？あぁ、まあ毎日撮影で一緒だしね(笑)』


剛典「よく2人で飯行ったりしてんの？」

『うん、まあちょくちょく、かな。この間は翔平くんと2人で行ったし舞香ちゃんといったりもしてるよ』

剛典「実は聞いたんだよね、亜嵐の気持ち」


突然そんなことを言い出す


『え･･･？』

剛典「言われたんでしょ、好きって」

『あ、うん、まあ』

剛典「A自分が思ってる以上にモテるんだし、気をつけろよ？」


気をつけるってなに？

自分はさんざん私以外の女といたじゃん


なんで昨日から剛典の様子がおかしいのか

その真実がやっと分かった


亜嵐くんの気持ち聞いて

私を失うかもしれないって

そう思ったんでしょ？


剛典は結局

他の女がいながら私のことを失うことが出来ない


少し前の

私みたい


でももう私は違うよ


『へへっごめん(笑)気をつけるね』


自分の気持ちに嘘はつきたくないから



私はこっそりと

亜嵐くんにLINEを送った

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