やっと現れた彼…。 ページ44
「……」
わたしの足音に気が付いたキュヒョンがのっそりと顔を上げて
わたしを見上げる。
ドアにもたれてるキュヒョンを無視して鍵をあける。
「部屋…入れない…」
KH「……」
「中で…話そ。」
KH「…ぇ…」
立ち上がったキュヒョン。
KH「ヌナ…これ……」
段ボールだらけの部屋。
「…引っ越す。わたし。」
迷子になった子供みたいに、立ったまま部屋中を見渡すキュヒョン。
KH「ぇ…(汗)どこに…?」
「…それはー…内緒…^^(笑)」
KH「…ぇ(汗)」
「…^^とりあえず…座れー…ば…??^^」
KH「……(汗)」
わたしが座ってるソファの半分に、遠慮がちに座った。
「……」
KH「……」
言葉を失ってるキュヒョン。
KH「…もう…会わないって…こと…?」
「……」
KH「ほんとに…終わりって…こと…?」
「……」
KH「ヌナ(汗)」
何も言わないわたしを呼んだ。
これは…わたしの勝ち…なのか、負け…なのか…
どっちだろう…。
目の前のキュヒョンを…わたしが…抱き締めた…。
KH「……」
キュヒョンがぱったりわたしの中から姿を消してからの時間で…
はっきりと…くっきりと見えたのは…「好き」…だけ。
わたしの腕の中で戸惑ってるキュヒョン。
KH「ヌ
「なんで…」
KH「……(汗)」
「なんで、ぱったり来なくなったの…?」
キュヒョンの肩に顎を乗せながら聞く…。
KH「…ぇ…」
「海外…行ってた…?」
KH「…ぁー…ぅん…(汗)」
「いつ帰ってきたの…?」
懐かしく感じる…キュヒョンの匂い…。
KH「ぇ…(汗)昨日…」
「じゃあ…なんで昨日来なかったの…?」
KH「……」
「……」
KH「…ヌナが…ほんとにオレのことどーでもよくなって…あの人のこと好き…なら…
ヌナは本当に迷惑するだけかなって……」
「……」
KH「ずっと…考えてた…。」
「……」
やばい…。
涙腺が…じわじわ来てる……。
KH「どんなことしてでも…ヌナのことって思ったけど…ヌナにとって…そうじゃないなら…
ヌナの幸せを願うのがほんとの愛かもなって……ずーっと…言い聞かせてた…」
「……(笑)」
KH「言い聞かせてたけど…全然無駄だった……」
「…わたし…そんなこと…一言も言ってない…(笑)」
KH「……ん…。」
「……そーやって…散々しつこくした挙句、今度はぱったりいなくなって…心配させる作戦だったんでしょ…」
KH「!?(汗)ちがうよ(汗)」
わたしに抱き締められてるキュヒョンが…
ちっともわたしを抱き締めない…。
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梨子(プロフ) - りかさん» 初めまして( ´ ▽ ` )ノこんばんはー( ´ ▽ ` )ノあはははは笑。初めてのご指摘ですwなんてゆーか…←コレですよね?笑。これが梨子だと思ってご理解いただけるとうれしいです…笑。 (2013年5月30日 1時) (レス) id: 4a1fc78291 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - いつも素敵なお話ありがとうございます(^ ^)次回作も楽しみです! (2013年4月11日 21時) (レス) id: b33f9fd7e7 (このIDを非表示/違反報告)
momoka*(プロフ) - すっごいおもしろかったです** 次回も楽しみにしてまーす。 ~ (2013年4月11日 18時) (レス) id: 54ce496d32 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - 梨子さん、お疲れ様でした&ありがとうございました!もぉ~ギュったら。。。でもどんなギュでも結局ギュが大好きな『私』。そして梨子さんのお話が大好き!次回作は誰かな、楽しみに待ってます♪ (2013年4月11日 18時) (レス) id: 7f666a764f (このIDを非表示/違反報告)
sasha(プロフ) - いつも楽しく拝見してます〜( *´艸`)ミンくんペンだけど、梨子ちゃんのお話読んだら、ギュにぐらぐら(〃ω〃)次も楽しみにしています♪ (2013年4月11日 17時) (レス) id: 8f1df0361c (このIDを非表示/違反報告)
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