声…。 ページ42
「………」
少し自由の利く方の手を、思いっきり伸ばしてボタンを押した…。
「ほんとに…やめて…。」
自分でも、酷いな…って思った…。
冷たい言い方だな…って…。
KH「………」
諦めたキュヒョンの腕が、力なくするすると滑り落ちる…。
「………」
滑り落ちた後、後ろから…わたしの手を、そっと握る…。
こんなに冷たくなって…
馬鹿みたい…(泣)
KH「あの人…昨日の人…誰…?」
「………」
KH「ヌナ。」
「キュヒョンには関係ない。」
KH「………」
「………」
KH「好き…なの…?」
「……それも…関係ない…。」
KH「なんで。」
「…この前も言ったけど…。わたしたちって、別に付き合ってたわけでも、
付き合ってるわけでもないじゃん…。」
KH「でも
「だから、お互いが、何処で、誰と、何をしてても、問い詰める資格も、責める権利もない。」
KH「……本気で言ってる…?」
「この前からずっと本気だよ!!」
KH「………オレは…そんな風に思ったことない…。」
「……そう。」
エレベーターの扉が開いた。
「…来たよ…」
KH「………」
「じゃあ。」
くるりと向きを変えたら、今にも泣いちゃいそうなキュヒョンの顔が見えた。
見えたけど、それを一瞬で通り過ぎて、部屋へと戻るわたし。
KH「ヌナ!!」
追いかけてきたキュヒョンにすぐに追いつかれて捕まる…。
この前から…一体何度繰り返したんだろう…。
このシチュエーションを…。
「………」
KH「オレは…ヌナのことが好き…。それは絶対嘘じゃない…。」
「………」
いつもは温かかったキュヒョンの温もりが、キュヒョンが冷え切ってしまっているせいで
冷たい……。
KH「どうしたら…信じられる…?…信じてくれる…?」
「………」
KH「ヌナ…。」
「わからない…。わたしが聞きたい…。」
KH「……好きだよ…。」
「………」
首筋に触れる、ひんやりしたキュヒョンの鼻…。
「……(泣)」
KH「ヌナ……何か…言って…」
「…ごめん……(泣)」
こうやってキュヒョンと話してると、
一体わたしは何がしたくて、何がどうなれば満足してキュヒョンの胸に飛び込める
のかもわからなくなってくる…。
こんなにも、わたしを欲しがってくれる彼を、こんなにも悲しませてる…(泣)
KH「……ヌナが…いつまでも待ってくれてるって思ってたわけじゃないんだ……」
「……(泣)」
キュヒョンの声は…いつだって優しい…。
この声が…わたしは本当に大好き…(泣)
618人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
梨子(プロフ) - りかさん» 初めまして( ´ ▽ ` )ノこんばんはー( ´ ▽ ` )ノあはははは笑。初めてのご指摘ですwなんてゆーか…←コレですよね?笑。これが梨子だと思ってご理解いただけるとうれしいです…笑。 (2013年5月30日 1時) (レス) id: 4a1fc78291 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - いつも素敵なお話ありがとうございます(^ ^)次回作も楽しみです! (2013年4月11日 21時) (レス) id: b33f9fd7e7 (このIDを非表示/違反報告)
momoka*(プロフ) - すっごいおもしろかったです** 次回も楽しみにしてまーす。 ~ (2013年4月11日 18時) (レス) id: 54ce496d32 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - 梨子さん、お疲れ様でした&ありがとうございました!もぉ~ギュったら。。。でもどんなギュでも結局ギュが大好きな『私』。そして梨子さんのお話が大好き!次回作は誰かな、楽しみに待ってます♪ (2013年4月11日 18時) (レス) id: 7f666a764f (このIDを非表示/違反報告)
sasha(プロフ) - いつも楽しく拝見してます〜( *´艸`)ミンくんペンだけど、梨子ちゃんのお話読んだら、ギュにぐらぐら(〃ω〃)次も楽しみにしています♪ (2013年4月11日 17時) (レス) id: 8f1df0361c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ