お願いだから…。 ページ41
「絶対出ない…」
KH「…じゃぁ…出てくるまでここにいる……」
「…そう…。」
KH「風邪引いたら…明後日ステージ立てないけど…そんなのどうでもいい。」
「……うん。わたしも別にいい…。」
KH「ヌナ……泣いてるんでしょ…?」
「……泣いてない。」
KH「…オレだって…ヌナこと何にも知らないわけじゃない…」
「………」
ドアを一枚隔ててわざわざ電話で会話をする二人…。
KH「ヌナは…オレのこと好きだから泣くんだよ…」
「……だから、もういい…そーゆーの…」
KH「一分でいいから……」
「………」
KH「一秒でもいい……お願い…」
これ以上声を聞いたら、わたしはまた流される…。
流されて、何が嘘かで何が本当なのか、確かめることも忘れて
また…泣かさせる…(泣)
だから、電話を切った…。
切れても、すぐかかってくるから、すぐに電源を切った。
「…っ(泣)」
冷たい玄関で一人膝を抱えて泣いていたら、
「ドンっ!!!」って言う音と同時に、背中のドアが揺れた…。
「っ(汗)」
びっくりして、心臓が一瞬跳ね上がった……。
そして、キュヒョンの足音がどんどん遠くなっていくのが聞こえて、
安心した…(泣)
ここ数日、止まることなく溢れる涙と、いつまでたっても腫れの引かない瞼…。
職場の人は、そんなわたしを見て、どこか体調でも悪いのか?と心配する…。
なんとなく…予感はしてた…。
部屋の前に…
今日は、昨日と違ってドアにもたれて座ってるキュヒョン。
「………」
KH「………」
「どいて…」
KH「……どかない。」
今日は、その場で座ったまま立ち上がらない。
「はぁ……」
KH「………」
無視して鍵をあけて、ドアを引いてみるけど…
「邪魔…」
KH「……」
もう一度鍵をかける。
KH「……」
「……」
睨み合ってるみたいなわたしとキュヒョン。
何も言わないで、わたしはもう一度エレベーターに向かって歩く。
KH「ヌナ!(汗)」
慌てて追いかけてるくるキュヒョン。
エレベーターのボタンを押そうとしてる手が後ろから伸びた
キュヒョンの手に捕まって、そのままわたしの全身をキュヒョンが抱き締めた…。
「……っ(泣)」
暴れても敵わないことは、もう何度も経験済みなのに、
必死で抵抗する。
今日もまた…氷みたいな手…。
わたしの首に触れるキュヒョンの頬までもが…冷たい…。
「お願いだから…(泣)これ以上心配させないで……(泣)」
KH「……」
返事をしない代わりに、またぎゅ…が強くなった…。
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梨子(プロフ) - りかさん» 初めまして( ´ ▽ ` )ノこんばんはー( ´ ▽ ` )ノあはははは笑。初めてのご指摘ですwなんてゆーか…←コレですよね?笑。これが梨子だと思ってご理解いただけるとうれしいです…笑。 (2013年5月30日 1時) (レス) id: 4a1fc78291 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - いつも素敵なお話ありがとうございます(^ ^)次回作も楽しみです! (2013年4月11日 21時) (レス) id: b33f9fd7e7 (このIDを非表示/違反報告)
momoka*(プロフ) - すっごいおもしろかったです** 次回も楽しみにしてまーす。 ~ (2013年4月11日 18時) (レス) id: 54ce496d32 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - 梨子さん、お疲れ様でした&ありがとうございました!もぉ~ギュったら。。。でもどんなギュでも結局ギュが大好きな『私』。そして梨子さんのお話が大好き!次回作は誰かな、楽しみに待ってます♪ (2013年4月11日 18時) (レス) id: 7f666a764f (このIDを非表示/違反報告)
sasha(プロフ) - いつも楽しく拝見してます〜( *´艸`)ミンくんペンだけど、梨子ちゃんのお話読んだら、ギュにぐらぐら(〃ω〃)次も楽しみにしています♪ (2013年4月11日 17時) (レス) id: 8f1df0361c (このIDを非表示/違反報告)
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