突然の。 ページ33
二人でよく来たお店。
久しぶりでも、慣れたリズムで席に座り、いつものメニューを彼が注文する。
彼「飲む??」
「…んー……」
彼「焼酎1^^」
手で「1」を作りながら店員さんに頼んだ。
彼「はい…^^お疲れさま…^^乾杯…♪」
「かんぱーい」
彼「…テンション低ー(笑)」
目の前でジュージュー焼けるお肉を、次々にわたしのお皿に乗せる。
「んー!もうお腹いっぱい……」
彼「??(笑)少食じゃん(笑)」
「……」
嘘だし…。
絶対彼よりも沢山食べてるし…。
彼「仕事…??^^」
「…なにが??」
モクモクした煙の向こうの彼が聞く…。
彼「テンション低いの…^^」
「………」
仕事は…むしろ今日は、とても使い物にならなくて申し訳なかったくらいです…。
彼「ぇ…違うの??(笑)」
「んー……違うー……こともないけどー…」
なんて話せばいいんだろう…。
わたしたちは、既にキレイサッパリと終わっているわけだから、
今更彼に隠す必要もないとは思うけど…何を…どこから話せばいいのかわからない…。
彼「ぇ…男??(笑)」
「ぇ??」
彼「…ぇ??(笑)」
「そうじゃないけど…」
彼「違うの??」
「ぅん。そうじゃない。」
やっぱり言えない…。
相手について聞かれても、なんて答えればいいのかわかんないし、
年下のアイドルです。
とか…なんか…言えない…。
彼「ほんとに違うの?」
「…ぅん。ちがう。」
彼「ふーん……」
「………」
彼「じゃーさ。」
「…??」
彼「結婚しようよ。オレと。」
「………」
モクモクした煙の向こうの彼が言う…。
こんな煙もくもくの、がやがや騒がしいお店で…。
(失礼だけど。)
「…え?」
思わず漏れた声。
彼「…(笑)結婚。しようよ。オレと。」
聞こえないフリをしてたのに、どんなに煙たくても、
どんなに騒がしくても、聞こえた。
聞こえてしまった。
「……なに、それ…(笑)」
彼「…(笑)プロポーズ…??^^(笑)」
「…こんなとこで、そんな…映画観ようよ^^みたいなテンションで…(笑)」
彼「こんなとこって、お前失礼だろ?(笑)」
「酔っ払ってんの?」
彼「…(笑)あの時は…考えられない…ってなんか…ひどい言い方したけど…
それから考えたんだよね。オレなりー…に…?」
「………」
手持ち無沙汰で、箸を手に焦げてるお肉をお皿に取る…。
久しぶりに見る、彼の真面目な顔…。
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梨子(プロフ) - りかさん» 初めまして( ´ ▽ ` )ノこんばんはー( ´ ▽ ` )ノあはははは笑。初めてのご指摘ですwなんてゆーか…←コレですよね?笑。これが梨子だと思ってご理解いただけるとうれしいです…笑。 (2013年5月30日 1時) (レス) id: 4a1fc78291 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - いつも素敵なお話ありがとうございます(^ ^)次回作も楽しみです! (2013年4月11日 21時) (レス) id: b33f9fd7e7 (このIDを非表示/違反報告)
momoka*(プロフ) - すっごいおもしろかったです** 次回も楽しみにしてまーす。 ~ (2013年4月11日 18時) (レス) id: 54ce496d32 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - 梨子さん、お疲れ様でした&ありがとうございました!もぉ~ギュったら。。。でもどんなギュでも結局ギュが大好きな『私』。そして梨子さんのお話が大好き!次回作は誰かな、楽しみに待ってます♪ (2013年4月11日 18時) (レス) id: 7f666a764f (このIDを非表示/違反報告)
sasha(プロフ) - いつも楽しく拝見してます〜( *´艸`)ミンくんペンだけど、梨子ちゃんのお話読んだら、ギュにぐらぐら(〃ω〃)次も楽しみにしています♪ (2013年4月11日 17時) (レス) id: 8f1df0361c (このIDを非表示/違反報告)
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