彼の声…。 ページ31
寒いのに…しばらくそこの座り込んだまま立てないでいた…。
バッグの中のケータイがずーっと鳴りっぱなしで、
ケータイを手に取らなくても、キュヒョンなのかな…って思った。
どれくらいそこにいたのかわからないけど、
やっと立ち上がって、そのまま階段を登って部屋へと帰った…。
非常階段よりは寒くないけど…充分ひんやりしてる…。
泣き過ぎて頭が重い…。
ソファに座るまえに、ふらふらしながらバスルームへ向かい
熱めのシャワーを浴びた。
シャワーの後、髪も乾かさずにベッドにダイブしたら
きっと、たぶん…すぐに眠りにおちたんだと思う…。
朝目が覚めた時、瞼が腫れぼったいな…って鏡を見なくてもわかった。
相変わらず頭が重いのは、泣き過ぎのせい…?
だけど、何故か喉もいがいがするのは髪も乾かさずに
布団もまともに被ることなく眠ったせいの風邪…?
ぞろぞろとリビングまで行き、ソファに座る…。
「………」
思い出したようにバッグの中のケータイを取る。
画面は真っ暗で、電池切れ…。
充電しながら電源を入れて立ち上がった画面には…
びっくりするくらいの不在着信の数字……。
「………」
なんでだろう…。
彼女と一緒にいたんじゃないの…?
4件…。
残されてたキュヒョンからの留守電のメッセージ…。
「ヌナ…今どこにいる?(汗)お願い…電話出て…(汗)」
「ヌナお願い、いつでもいいから連絡して?待ってる…(汗)」
「ヌナ…大丈夫…?今、どこにいる…?会って…話がしたい……」
「ヌナ…ごめん………」
一番最後のメッセージはまだ、二時間前のもの…。
最後の「ごめん」の声が…震えてた…。
「…っ……(泣)」
朝から、余計なものを聞いてしまった…(泣)
今から仕事に行かなきゃいけないのに………(泣)
信じてたけど…
信じて待ってたけど…でも…わたしには、それを責める権利なんて
ないのかもなぁー…って考えたら…この怒りとか悔しさとか、悲しさとか…
ぶつける矛先が迷子になった…。
だって…わたしはあの夜…キュヒョンと初めての夜…
キュヒョンが誰かのものだって知ってたし…わかってた…。
わかってても、我慢出来ずに手を伸ばした…。
この年齢になって、こんな顔のまま出勤するのはなんだか少し情けないけど…
仕事を休むなんてもってのほかだし。
コンタクトをやめて、メガネをかけて出勤した。
仕事中にもキュヒョンからの着信が何件もあった…。
わたしとキュヒョンに、話すことなんてあるのかな…。
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梨子(プロフ) - りかさん» 初めまして( ´ ▽ ` )ノこんばんはー( ´ ▽ ` )ノあはははは笑。初めてのご指摘ですwなんてゆーか…←コレですよね?笑。これが梨子だと思ってご理解いただけるとうれしいです…笑。 (2013年5月30日 1時) (レス) id: 4a1fc78291 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - いつも素敵なお話ありがとうございます(^ ^)次回作も楽しみです! (2013年4月11日 21時) (レス) id: b33f9fd7e7 (このIDを非表示/違反報告)
momoka*(プロフ) - すっごいおもしろかったです** 次回も楽しみにしてまーす。 ~ (2013年4月11日 18時) (レス) id: 54ce496d32 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - 梨子さん、お疲れ様でした&ありがとうございました!もぉ~ギュったら。。。でもどんなギュでも結局ギュが大好きな『私』。そして梨子さんのお話が大好き!次回作は誰かな、楽しみに待ってます♪ (2013年4月11日 18時) (レス) id: 7f666a764f (このIDを非表示/違反報告)
sasha(プロフ) - いつも楽しく拝見してます〜( *´艸`)ミンくんペンだけど、梨子ちゃんのお話読んだら、ギュにぐらぐら(〃ω〃)次も楽しみにしています♪ (2013年4月11日 17時) (レス) id: 8f1df0361c (このIDを非表示/違反報告)
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