罰…。 ページ30
エレベーターの扉が開いて、エレベーターに乗る…。
7階のボタンを押して、ドアが閉まりかけた時…
「ぁ、すみません(汗)乗りますっ」
って言う女の人の声が聞こえた。
俯いていたわたしは顔を上げて、慌てながら「開」ボタンを押した。
扉が開いて、乗り込む二人の女の人と男の人…。
カノジョ「すみません(汗)ぁりがとうございます…^^」
わたしに向かって挨拶をする彼女…。
そんなの…聞こえないくらい…
心臓が痛くて、息も出来ないくらい……立っているのがやっとなわたし…。
ボタンの前に立っているわたしの背後から手を伸ばして
8階のボタンを押した彼女…。
彼女から…ふわっと香った…たまにキュヒョンから匂ってた香り…。
横顔がちらっと見えた彼女は…長い髪がとてもよく似合ってる
とてもとても綺麗な女のコ…。
隣で腕を絡ませてるキュヒョンにとてもよくお似合いな…女のコ…。
この狭い密室で背の高いカップルとわたし…。
彼女が小さな声でキュヒョンに何かを話しかけた時、
「キュヒョナ」って言った…。
「今日泊まるんでしょ?」って…言った……。
彼女の言葉に返事をしない彼氏…。
居た堪れなくて…3階を過ぎたとき、5階のボタンを押した。
お願い…間に合って……
5階で開いた扉…。
扉が開ききる前に抜け出して、とにかく走った…。
非常階段に駆け込んで、息を切らしながらその場にしゃがみ込んだ…。
「…ふ…ぅ゛…(泣)」
家まで…我慢しようって思ってたのに…(泣)
ひんやり冷たいこの空間…
しゃがみ込んで、もたれ掛かった壁も硬く冷たい…。
エレベーターの中にいるわたしの顔を見たキュヒョンの顔は…
ただでさえいつも真っ白なのに、もっと血の気が引いて…真っ青だった…。
エレベーターに乗るとき、ほんの一瞬だけ合った目…。
彼女に腕を引かれてるキュヒョンは…キュヒョンだけど
キュヒョンじゃなかった…。
わたしの知らないキュヒョンだった…。
あんなに完璧な二人の恋の邪魔をして、
少しずつ欲張りになっていたわたしに、神様は罰を与えたんだね…(泣)
ここは寒くて、早くお家に帰りたいのに……
どうしよう…(泣)
突然の出来事に激しく動揺をして、思ってた以上にショックだったわたしは、
「……立てない……(泣)」
しばらくそこで泣いていた……。
泣きながら…
絶対来ない彼のことが、恋しくて恋しくて…
助けて…って…。
わたし、ここで泣いてるのに…って心の中で叫びながら泣いた……。
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梨子(プロフ) - りかさん» 初めまして( ´ ▽ ` )ノこんばんはー( ´ ▽ ` )ノあはははは笑。初めてのご指摘ですwなんてゆーか…←コレですよね?笑。これが梨子だと思ってご理解いただけるとうれしいです…笑。 (2013年5月30日 1時) (レス) id: 4a1fc78291 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - いつも素敵なお話ありがとうございます(^ ^)次回作も楽しみです! (2013年4月11日 21時) (レス) id: b33f9fd7e7 (このIDを非表示/違反報告)
momoka*(プロフ) - すっごいおもしろかったです** 次回も楽しみにしてまーす。 ~ (2013年4月11日 18時) (レス) id: 54ce496d32 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - 梨子さん、お疲れ様でした&ありがとうございました!もぉ~ギュったら。。。でもどんなギュでも結局ギュが大好きな『私』。そして梨子さんのお話が大好き!次回作は誰かな、楽しみに待ってます♪ (2013年4月11日 18時) (レス) id: 7f666a764f (このIDを非表示/違反報告)
sasha(プロフ) - いつも楽しく拝見してます〜( *´艸`)ミンくんペンだけど、梨子ちゃんのお話読んだら、ギュにぐらぐら(〃ω〃)次も楽しみにしています♪ (2013年4月11日 17時) (レス) id: 8f1df0361c (このIDを非表示/違反報告)
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