ボク…は何故ここに…

welcome to the villains world ページ14

『おやぁ〜？鍵は開けたのに
まだ、開かない扉があるようですね
良いでしょう、開けて差し上げます…
全く、勝手に扉を開けて居なくなる生徒と逆に全く目覚めない生徒ですか……

今年はあり得ないことのオンパレードですね
まぁ、起こして差し上げますよ…
私、優しいので。』


Aの体を閉じ込めていた箱がカタカタと動く

(ん？……この声、聞き覚えがある)

ｶﾁｬｧ 少しづつ開いていく中で見えた姿と嗅いだことの無い臭い
見たことのないマスクを付けた人間…？

A『シャァァァァ！！！』

『ギャァァァァア！？！？！？！？！？！』


驚きの余り少し、後ろにのけぞってしまったのを立て直すように立ち上がり

『なんなんですか！？貴方は！？
この学園の学園長である私にいきなり威嚇するだなんて！！
まぁ、許してさしあげますよ…私、優しいので

さあ、入学式は始まっています…が
もう一人の新入生が見当たりませんので探しますか…
貴方は一応、私に着いてきて下さい』

手を伸ばされたために興奮からか猫の様な細かった瞳孔が開いていき丸くなる

ｸﾜｯ 口を大きく開き

A『フーッ…ギュィィィィ！』

学園長『あー、もう！わかりましたよ。
離れて歩く事は許可します。
まったく。人魚というのはこんなにも警戒心が強いものだったのでしょうか』

ﾋﾟｼﾝｯ!切ったはずの尻尾は再生していたせいで不機嫌を現すように床を叩き

A『ボクは人魚じゃない…』

学園長『え？そうなんですか？
まぁ、いいです。もう１人の新入生を探さないことには入学式は終われませんから……
まったく。どこに行ったんですかね』

顔を少しあげてニオイを嗅ぐ

A『キュー…』

学園長『…え？』

学園長の前に移動しニオイを辿って走って行く

A『こっち……何かに追われてるっぽい』

学園長『はぁ、わかり_____
って貴方！足早すぎませんか！？
待ちなさい！』

何か、獣に追われてるな……
急いだ方が良いだろうけど、
学園長がちゃんと着いてきているのを確認し走る



図書室

ﾀﾞｯ 室内に入れば耳が燃えたタヌキ？獣に追い詰められる女性がいた

獣『オレ様の鼻から逃げられると思ったか？
ニンゲンめ！
さぁ、丸焼きにされたくなかったら
その服を________』

ﾋﾟｼﾝ 耳が燃えたタヌキ？獣に学園長の鞭状の紐が巻き付いていき拘束していく

獣『ふぎゃっ！？痛ぇんだゾ！なんだぁこの紐！』


鞭を握る学園長は息絶え絶えの状態で

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