成りきりトリッパー戦闘狂は治らないってよ

毒と薬 ページ8

涅(くろつち)『ん〜？ああ君は…随分と懐かしい嫌みと顔があるじゃないか…
ワタシの薬の実験体に成りに来たんだろう？
安心しなよ…君が死んだら抗体を調べた後、瓶詰めにしとずっとワタシが保管してあげるよ』

涅(くろつち)くんの手に持つ禍々しい毒薬が入った試験管が目に入る

A『今度は最高傑作の毒薬かい？
それを飲んだらボクは前回飲んだ自己細胞の修復促進を促す薬を持って行くから♥』

涅(くろつち)がAに近付き

涅(くろつち)『ああ、約束しよう
ただし、今回の毒薬を飲んで生きていたらね』


禍々しい試験管を涅(くろつち)から受け取り

A『今までボクを殺すために作った毒や薬達は結果的にはボクの毒薬への耐性をより強力なモノへと変化させる切っ掛けになってるんだけどね♠』

ｸﾞｲｯ 毒薬を飲んだが…身体・体調共に変化なし？だった

A『うん、見た目の通り美味しいとは言えないね…コレ♠もし、暗殺に使うなら口に入れた途端にバレて失敗すると思うけど♣』

ﾎﾟｲｯ涅(くろつち)くんが"ﾁｯ"と舌打ちをした後、コチラに向かって藍色の瓶を投げ渡してきた

涅(くろつち)『改良が必要なようだね
約束だ その薬は君にあげるよ
元々必要性はワタシには感じられ無かったから無くなっても構わない物だ
さぁ、さっさと帰れ！ワタシの研究を邪魔されちゃ、堪らないからね…』

藍色の瓶を受け取り
元、来た道を戻り外に出る

(さてと、目的の場所に向かうとするかな♦
走って行けば、今日中に着くだろう♥)



静かな高級住宅街の2階建ての一軒家を見付け中には3人分の気配があった

ｶﾞﾁｬｯ その一軒家の扉が開き中から医者と黒ずくめのサングラスの男が出てきたのを確認し、カーテンの掛かった窓から室内に入る

ソコは寝室でベッドの上に居たのはダボッとしたハイネックを着た銀髪の男がいたのだ

気配に気付いた様で上半身をゆっくりと起こしたため、Aと目が合う

ジン『オレのセーフハウスに侵入するたぁ…
どういう了見だ… ピエロ野郎…
オレの状態を嘲笑いに来たか…』

彼の言葉を聞いた後、Aはﾆﾀﾘと笑みを浮かべ

A『ｸｸｸ… 思っていたよりは傷は浅いようで安心したよ…ジン♠
ボクの見立てでは折れた肋骨は4本その内、内臓に刺さっているのは1本深めにイッたかなって言う予想だったんだけどね♣
どうやら…折れた骨に圧迫されて吐血していたみたいだね♦』

Aはジンに近付く

味見(ジン)※→←気付いてしまった

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