成りきりトリッパー戦闘狂は治らないってよ

立つ鳥は何を残す ページ43

ﾌﾞﾝｯ 外にいた新一の方に投げ

ｶﾞｯ 新一は哀ちゃんを受け止める

コナン『なっ！？アイツは…！？
っ！灰原！！』

哀ちゃんはバスの方に手を伸ばし

灰原『イ、嫌っ！待っ…』

ﾄﾞｫｫﾝ 哀ちゃんの言葉を聞く前に爆弾が爆発した





バスの中では…

横抜き…爆発の瞬間ガードレール側の壁を蹴り壊しバスの中に黒のパーカーを脱ぎ捨て
爆風に紛れ込みながら飛び込み森に姿を隠す

そして
黒のパーカーの下に着ていた服に付着していた血液を落とすために川に向かって走る

川を見付けたため、川の水で服を洗い
一応、新一に電話を入れる事にした





その頃 新一達は

灰原『ﾋｯｸ…イヤァ…守るって言ってたのに…』

バスに向かって腕を伸ばしていたため
散った火の粉と鉄片で血が少し流れる腕と手で目もとを覆う

コナン『おい…！？灰原！？
な、何泣いてんだよ！』

涙を浮かべながら

灰原『っ… あの人は…』

と言いかけた所で着信音が響く

コナン『灰原ワリィ…』

携帯を取り

コナン『どーしたA？』

A[新一？ゴメン♠
外せない外部の仕事があったから、
スキー場に行くの遅れる♣]

コナン『いや、ワリィーな A…
スキーはキャンセルだ
ついさっき
バスジャックに巻き込まれちまってよぉ…
これから、事情聴取なんだわ…』

A[残念♦
バスジャック犯は何人くらい？
全員懲らしめるけど♠]

コナン『いや、全員逮捕されてっから！
そろそろ、刑事の誰かが来るだろうから
電話切るな』

電話を切り灰原を見ると涙が止まっていた

灰原『え？』

携帯をポケットにしまいながら
哀ちゃんに顔を向けて

コナン『逃げるなよ 灰原…
自分の運命から…
逃げるんじゃね−ぞ…』

哀ちゃんは下を向きながら口を開く

灰原『ええ…もう逃げないわ…
それに、とある人物に聞きたい事ができたもの…』

警察車両が来たのに気付き、新一はチラリと見てから哀ちゃんの言葉に

コナン『そーかよ…
灰原、信じるからな…』

車から降りてきた人物は

高木『コ、コナンくん？』

哀ちゃんの方に行き

コナン『この子、ケガしてんだ！
博士やみんなと病院に連れてって！！』






事件は幕を閉じたが…

バスから発見されたのは黒焦げた男の死体と
焼け残った黒のパーカー

事情聴取にあった、もう１人のバスジャック犯は首と身体が切り離された

とあったが、その様な遺体は見つからず

バスの中の遺体は食人鬼かもう１人のバスジャック犯かは現在も捜査中となった

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