成りきりトリッパー戦闘狂は治らないってよ

帰宅とバットタイミング ページ5

フンっと顔を背けた哀ちゃんは

灰原『どうだか…
今の貴方に何を言ってもムダなのはよく分かったわ…でも、死のうとはしないで頂戴よ
味方は減らしたくないもの…』

フロッピーのデータをもって部屋に入って行ったのを見送り

A『長居しちゃったし、ボクは帰宅するね♠じゃあ またね 新一♥』

コチラを向いた新一がニカッと笑みを見せ

コナン『何だよ、灰原のヤツ…
おう!Aまたな！
ピスコの件は、手伝ってもらうからな！』

阿笠宅を出て自宅の扉を開けると朝のランニング出掛けようとするアルくんと遭遇した

(タイミング…悪いな♣)

明日斗『あ！Aおかえり！…ん？』

ｽﾝｽﾝ アルくんはAの匂いを嗅ぎ始めていた

そこにひーくんもランニングに行こうと玄関に現れる

景斗『おう！おかえり！
だけど、未成年の女性である自覚を持ってくれよ？
未成年者の朝帰りなんて補導対象なんだからな？

…て言うか、明日斗は何してんだ？』

Aは"さぁ"と首を傾げて見せながら

A『匂いを嗅がれてるんだけど…♠
う〜ん 匂うかい？』

アルくんはﾊﾞｯとコチラに顔を近付けながら向けてきた

明日斗『ねぇ？A…怪我してない？
火薬と血液とエタノールの匂いがするし…
もしかして拳銃で撃たれたの？』

アルくんの嗅覚が犬並なのは、この家に住んでいる人は皆知っているため

景斗『はぁ！？撃たれた！？何で？いつ！？
まぁいい、大人しく中に入ってじっくり話を聞くから…
まずは 行こうか…』

ひーくんはAを逃がさないように肩を掴みリビングに歩いていく

A『ｸｸｸ…まるで悪い事をして逮捕をされた犯人の気分だよ♠』

その言葉を聞き、振り返ったひーくんの目は被疑者(ほぼ黒星)の取り調べへ向かう現役警察官の目だったのは言うまでも無い

明日斗『え！？ひーくん！いつものランニング行かないの！？』

と言う明日斗を見ていると
"あれ？お散歩は？"と訴える飼い犬に見えてしまう

A『だってさ…♥ 行かないのかい？』

ひーくんはタメ息をつき

景斗『アルは気にならないのか？
どうして、拳銃で撃たれるような怪我をしたのか』

アルくんは首を傾げた後、頷き

明日斗『まぁ、気にならなくはないけどさ
治療してるみたいだし…
それにAはちゃんと聞いたら教えてくれるよ？』

ひーくんは頭に手を当てながら

景斗『もし、近くに犯人がいたら近くにいる民間人から第二の被害者が出るかも知れないんだぞ！？』

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