成りきりトリッパー戦闘狂は治らないってよ

クリスマス2 ページ27

A『聖夜の決闘っていうのも中々面白いよね♠武器もあって戦う準備ができてるみたいだ♥
さあ、かかってきなよ♥
来ないならコッチから行くよ？』

フゥ− 距離は取っていたハズだが煙草の煙が顔にかかる

ジン『クリスマスイヴに決闘とか頭イカれてんのかテメェは…』

顔にかかった煙を手で払い

A『ｹﾎｯ 全く煙草の煙をかけるなんて酷いなぁ…ジン♠
で、結果論からするとバトルはしてくれないのかい？』

煙草を咥えながら

ジン『テメェは戦う事しか頭にねぇのか？』

ハァ…昂りかけた意識を落ち着かせるため一息ついた後、

(ん？…彼のアニメでの初登場シーンってジェットコースターだったっけ♠
なら、これは受け取るかな♥)

ポケットからさっき当たった遊園地のペア券を手に持ち

A『奇術師なサンタクロースからの
クリスマスプレゼント♦
この前はキミの弟分に悪いことしたしね♠
チケットはペア券だからちょっとしたお詫びとして楽しんできなよ♥』

ジンは差し出された封筒を受け取り中身を見る

A『じゃ♠次会ったときは決闘よろしく♥
またね♣』

ｶﾞｼｯ 腕を掴まれたため

ジン『待てピエロ…』

Aはニヤリと笑みを浮かべながら振り返り

A『ん？戦う気になったかい？ジン♥
ならば、今年のクリスマスはボクへの最高のプレゼントだ♥』

ニヤリと妖しい笑みを浮かべるAの腕を掴んだまま

ジン『紙一重で取り返しのつかないバカだな…
行くぞ』

ついに殺し合い(デート)のお誘いかと思ったが違う様子で

A『ん？決闘の場(デートスポット)への案内じゃないみたいだけど…♠
まさか…ボクと遊園地なんて言わないだろう？』

ジンはニヤリと笑みが浮かべ

ジン『行くぞ』

首をかしげながらジンに

A『…クリスマスに男と奇術師で遊園地とか虚しい気がするんだけど♠』

ジンの表情は無表情となり

ジン『オレとウォッカで行かせようとしてたヤツのセリフか… 行くぞ…』

(別に行っても構わないけど…♣
奇術師と真っ黒黒助が一緒なのは目立ちそうだし…♠
！！良い物があった♥)

立ち止まりジンの黒いコートを素早く脱がし帽子を取り上げ
白いコートを着せ
首もとにベージュのマフラーをかける

ジン『！？…何しやがる』

思わぬ早業に驚いてるジン

A『その格好のままは目立つだろう？
良い物を持ってたし これなら多少はマシでしょ♦』

煙草を咥え直し

ジン『ド派手な格好したヤツに言われたかねぇ…』

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