成りきりトリッパー戦闘狂は治らないってよ

明日斗のアルバイト先 ページ35

明日斗 side

美しい歌声で歌を披露する歌姫が
歌うムーディーな雰囲気がただようbar

(オレ！アルトゥール=アイーストはバーでのアルバイトを始めました！)


今、起きてる現状を話すと…

シンデレラ(ノンアルコールカクテル)を注文したテーブルに向かう途中

目に入ったのはﾆｺﾆｺと、…言うか唇を三日月の様に弧を描いた…所用ﾆﾔﾆﾔと笑みを浮かべたスッピンのAの姿を見つけた

一応、話しかけた方が良いよね…？

明日斗『ねぇ…Aって19歳だよね？
こんな所に居て良いの！？』

コチラにゆっくりと顔を向けて
三日月の様に弧を描いていた口が開く

A『やぁ♥
明日斗、見てみなよ♠』

言われた通り視線の先に居るのは…
え、え！？ジン！？

なんで！？

A『近付いていった店員は女の人だね♦
男の格好をしているけど♣』

驚いてしまい

明日斗『え！？臭いがしないよ！？』

A『そのカクテル♠
あのテーブルの斜め前だろう？
話を聞いてくると良いよ♦
シンデレラの説明でもしながらね♥』

カクテルを思い出し
斜め前のテーブルにカクテルを運び

当たり障りないようにシンデレラに合うフルーツをオススメしながら

斜め後ろのテーブルに耳を傾ける


店員『ドライマティーニでございます…
歌姫からお二人に…』

ﾋﾟｭ〜と口笛を吹くウォッカ

ｳｫｯｶ『こりゃ−
ありがたく ちょうだいすると…』

ｼﾞｭｯ という音の後、ウォッカの『あ』という声

ジン『何の真似だ…？』

店員『は？』

ジン『どういう了見だと…』

ｶﾞﾝｯ 音にビックリし後ろを向くと

ジン『聞いてるんだ…』

ﾄﾞｯ アイスピックが顔を貫く

ジン『ベルモット！！！』

被っていたマスクの欠片が散る中

ﾍﾞﾙﾓｯﾄ『Oh!i'm just kidding!!
(冗談よ、冗談！)
あの歌姫に鼻の下伸ばしている誰かさんを、
ちょっとからかっただけ…』

ジンと目が合ってしまった！？

ジン『おい、見世物じゃねぇんだよ…
他を当たれ』

慌てながら

明日斗『す、すみません！！』

と謝り立ち去る

ﾍﾞﾙﾓｯﾄ『あらあら、貴方が大きい音を立てるからよ…』

ジン『それより 例の捜し物は見つかったか？』

ベルモットは髪を括りながら

ﾍﾞﾙﾓｯﾄ『そうね…
本命はまだって所かしら…』

明日斗(捜しモノ？何だろう…？
アイツらの事だし…犯罪だよな…)

ﾌﾟｼｭ〜 …

Aがオレの前を横切る際に何かを言って出ていった…



落ち着いた頃、オーダーを頼まれテーブルに向かった

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