成りきりトリッパーは親友の味方だってよ

新幹線 ページ31

アナウンス
「新幹線をご利用いただきありがとうございます
京都行き のぞみ号
まもなく発車いたします
駆け込み乗車は、お客様のご迷惑はなりますため…」

ｶﾞｼｬﾝ 新幹線のドアを無理矢理開き

車掌『ヒィ！』

指の形で凹む扉を見つめ

A『ハァ…ハァ……駆け込み乗車はダメでも
割り込み乗車ならセーフだよ…ね？』

コチラを向いた顔をひきつっており

車掌『いえ…もう乗車してしまいましたし…』


会話を交わした後、席に向かう

ｶﾞｰｯ 新幹線の扉が開き
歩いていけば

ｼﾞｨｨｨ ｼﾞｮﾘｼﾞｮﾘ

音の鳴る方を見つめてみれば

(ん？…アレって…)

蘭『ま−ったく…
友人の結婚式の当日に、新幹線の中でヒゲ剃ってる人なんて普通いないわよ…』

ヒゲを剃る毛利探偵を冷めた目で見つめる蘭ちゃんと駅弁を食べる新一がいた

毛利『うるせーなーー！
しゃーねーだろ？
依頼者との打ち合わせが夜遅くまでかかって
寝坊しちまったんだからよ−…』

蘭『よく言うわよ！
酔っ払って玄関で寝てたクセに…』

(まるで…夫婦の喧嘩？だねぇ♣)

毛利『だ、だから…
大人には大人の付き合いってもんが…』

ｷｭｯ 蘭ちゃんは緩んだネクタイ閉め直し

蘭『はい、はい…』

毛利探偵はバツが悪そうにそっぽを向きながら

毛利『フン…オメーが行きたいってせがむから連れてきてやってんのによ−−！』

ﾆｯｺﾘ 蘭ちゃんは笑みを浮かべ

蘭『だって式場、京都でしょ？
わたし、あっちの方は行った事ないんだもん！
行ってみたいよね−！ね、コナン君？』

口元にご飯粒を付けた新一は、歯切れ悪く

コナン『あ、うん！』

毛利探偵は新一を冷めた様な顔で見つめ

毛利『だいたい、なんでコイツまで
ついて来るんだよ？』

蘭ちゃんは少し困ったような顔になり

蘭『東京に置いてくるわけには
いかないでしょ？』

ｼﾞﾄｰｯ 新一を見つめ

毛利『−ったく…外国に行ってる
コイツの親から まだ連絡がないのかよ？』

蘭『うん…』

新一の表情が"ヤベ…"と言っているような顔になっていたため

A『ん？毛利探偵？久しぶり♠』

毛利探偵は不思議そうにコチラを向きながら
いきなり、キリッとしだし

毛利『始めまして！私が眠りの小五郎こと
毛利小五郎です！』

と自己紹介し出した

(…ん？ああ…♠
毛利探偵にスッピンを見せた事無かったな♣)

コナン『な！？A！？何でいんだよ！？』

蘭『コラ！A"さん"でしょ？
年上を呼び捨てにしちゃダメでしょ！』

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