成りきりトリッパーは親友の味方だってよ

勧誘 ページ23

Aは目暮警部達を見つめ

A『もう、暴れる事は出来ないみたいだから拘束可能だよ♥』

一瞬固まっていたが

目暮『ﾊｯ! か、確保！！！』

高木『はい！』


ｶｼｬ 立たされたオーナーシェフの手には手錠がはめられた

高木『14時22分！犯人確保！！』

逮捕の瞬間と時刻を言ったのを確認した
目暮警部はコチラを向き
少しはにかみながら近づいてきて

目暮『いやあ、お手柄だったよ！
Aくん…いやヒソカくん
また、何かあったら頼らせてもらうよ！』

ﾊﾞｼﾊﾞｼ と肩を叩かれながら言われたが

A『ｸｸｸ…遠慮したいかな？
ボクは奇術師であって探偵じゃないからねぇ♣』

先程とは変わって、ゆったりと喋る口調に赤井の眉が少し動いた

目暮『まあ、事件が起きないのが１番なんだがね』

と言い残しパトカーに乗り込んだ後、
走り去って行く姿を見送った

赤井やジェイムズがいる方を向いて

A『ご飯は食べ損ねたし、
ボクはこのままドーナツ屋に行かせてもらうよ♥
またね♠』

とドーナツ屋へと歩き出そうとすれば

赤井『何故、俺を止めた…？』

疑問を投げ掛けるような声が聞こえたため
立ち止まり赤井の方へと顔を向ければ

赤井『あの場で俺の方があのオーナーシェフの近くにいて取り押さえるのも可能だったはず、
にも関わらず君は
相手をわざと逆上させ襲い掛からせた…
その理由を聞かせて貰いたいのだが？』

その言葉を聞いた後、ニタリと笑みを浮かべ

A『正当防衛という形を作るため♠
あのまま、キミが突っ込めば過剰防衛と捉えかねないから相手を"わざと"逆上させて襲い掛からせた♥』
(まあ、その方がボクが楽しめると思っただけだけど…♥)

という言葉を隠し見つめ返せば
真剣な顔のジェイムズが姿を見せる

ｼﾞｪｲ『やはり、君はとても頭がキレるようだね
これは、提案なのだが…我々FBI捜査官としてスカウトしたいと思うのだが…
どうだね？』

それに賛同するように

赤井『フッ…訓練を積めばFBIきっての優秀な捜査官になれるだろうな
まあ、断ると言うのなら…周りから徐々に逃げられない状況にするというのも視野に入れる他無いがな…』

面白い状況になりそうな発言を聞き、ニヤニヤと笑みを浮かべ

A『ｸｸｸ… 逃げられない状況 ねぇ♦
随分、面白い事になりそうだ♥
でも、FBI捜査官になるためには…
精神異常が無いかのテストを含め4つのテストがあるんだろう？』

その話を出せば、一瞬目が丸くなるのがわかった

見破られたサイコパス→←事件解決

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