成りきりトリッパーは親友の味方だってよ

奇術師の推理ショー ページ20

A『書斎やこのメイン厨房、それに
チーフシェフの個人厨房はいわば犯行現場だ♠
人の出入り多い時点で証拠を揉み消してしまう恐れがある♣
ならば、人の出入りが少ない場所に
集めるのは必然的だろう？
それとも、個人厨房には警察やFBIに
見せれないナニカがあるのかい？』

苛立ちと落ち着こうとする姿が見えるが

城田『っ！？
料理人は他人を自分の厨房には余り入っては欲しくないのだ！！
なんというか…プライドがあるんですよ』

企画書の文字を見ていないなんて
有り得ない事であるため

今回の取材、企画書を手に持ち

A『それは、可笑しいねぇ
この企画書には、オーナーシェフが最後に個人厨房にて料理を披露する！
料理姿も写して系列店の紹介をいれて終了
と書いてある』

ﾆﾀﾘ と笑みを浮かべるAに対して
冷や汗を流すオーナーシェフ

城田『わ、わかりました…
ですが、まだレシピが出来ていない
試作料理は触れないで下さい
で、では、まだ煮込みが足りないので個人厨房に先に行かせて貰います』

A『じゃあ、ボクもついていくよ
集まり次第、来て欲しいんだ』

足早に個人厨房に入って行ったため
ついていく

オーナーシェフはコンロの方へ歩いていき
鍋をかき混ぜながら煮込む作業をするだけでなにもしなかった…


ｶﾞﾁｬ 個人厨房の扉が開き人が集まってくる
まだ、高木刑事の姿が無かったが推理を始める事にした

A『全員揃ったね？
じゃあ、早速この事件のトリックを明かす事から始める…
チーフシェフは煮込み野菜がたくさん入ったスープを浴び倒れていた
だけど、野菜は煮込まれ溶けていたというのにも関わらずに…
全く火の通っていないトマトが入っていた
そのトマトは不自然な切れ方…いや裂け方をしていた…
おそらく、コレがトリックの種…』

顎に手を当て考えていた赤井が口を開く

赤井『ホー…チーフシェフの近くに落ちていた
あのトマトか…』

A『あのトマトの裂け方から考えるに
犯人が使ったトリックの手順は
先ず、始めに穴を開けて細めの2本のロープを通したトマトをガチガチに凍らせる♠
次にカメラマンやタレントが来る時間を見計らって被害者を撲殺し、
急いでコンロの上にある2つの換気扇にロープの両端を括って出来た輪の中に死体を立たせ、
コンロに鍋を置き換気扇のスイッチを入れて終わり♦
鍋とあがる蒸気でロープを見えにくくする♣
そうすれば、カメラ映像に映る姿と瓜二つのはずだ♥』

犯人は確定した→←容疑者達

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