成りきりトリッパーは親友の味方だってよ

どっち付かずな奇術師 ページ14

赤井『撤回を認めるつもりは無いからな？』

ニタリと笑みを浮かべ

A『ｸｸｸ…上等♥
出来る限りの情報を提供してあげる♠
ボクは公安警察の協力者位置にいるから…♣
敵対するのならば協力は難しくなるのをお忘れなく♦』

(まあ、どっちに付こうがボク自身が楽しめれば良いから裏切るのも視野に入れておくか♥)

赤井『肝に命じておこう…』

赤井との会話が終わり静かになったあたりで
ジェイムズの表情が変わり
ふと、思い出した様に口を開いた

ｼﾞｪｲ『にわかに信じがたい話だったのだが
君の姿や動きを見て
アーサーくんの報告を今しがた思い出した…
君は腕っぷしがたつのだろう？

どうだい？FBIの協力者として…
犯人逮捕に貢献してもらうというのは？』

少し前屈みになり、指遊びをするように動かした後、ゲンドウポーズをし

A『面白そうだけど、今は遠慮しておくよ♠』

ミラー越しに赤井が目を見開くのが見えた

ｼﾞｪｲ『それは、残念だ…』

指1本をたてながら

A『ボクの予想通りならば、ボクの友人がキミ達の協力者になるかもね♦
そうなった際は、救援要請が出なくても、危険ならすぐに駆け付けると思うけど♠』

ｼﾞｪｲ『ふむ…そうなのかい？
まあ、手札は多い方がコチラとしても心強い』

赤井の目が鋭くなっている気がした

赤井『…バジリスク』

ミラー越しにジッと見つめており

(ああ、なるほど鏡越しに瞳孔が広がるか、
どう動くのかを見てるのか…♠)

A『…随分、懐かしい響きだね♠
で、バジリスクがどうかしたのかい？
幹部一斉逮捕の情報かい？』

まばたきを二度した

赤井『いや、胸元に刻まれた蛇のタトゥーはつい先日見たものと似ていたのでね…
で、バジリスクの幹部というのを何故認知しているのかな？
答えて貰おうか？』

ﾆﾔﾘと笑みを浮かべている

A『簡単な話♠
これでも、元幹部(エスパーダ)だから♥』

赤井『やはりな…
だが、FBIの目の前で話をして、随分余裕だな…』

目を細めて

A『ｸｸｸ…キミ達警察は証拠が無ければ動かないだろう？
今のボクは所謂、組抜け♠
他の幹部が裏切り者の抹殺に動いている…
この状況をただ楽しむ暇をもて余した奇術師さ♠』

(これ以上、話をする事は無いね♠)

赤井『楽しむ…だと？
我々がFBIが追う組織と同じ部類なら周りの人間にも被害がおよぶのだぞ？』

小さくため息を付いた後

A『女・子供は傷付けない♠』



−−−
キッドvs真さん 見ましたか！？

FBIへの嘘→←奇術師の挑戦

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す