Oversight (ページ4)

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「んー、頭痛い！」

「飲みすぎたんだね、昨日の合コン楽しかったの？」

「まぁ、ちょっと調子には乗っちゃったよねぇ。」

同期の親友とショッピング。
いつの日か誘った合コンには来てくれなくなったこの子には明らかに幸せにしてくれる相手がいる。

「でも藤ちゃんが会う約束取り付けたの久しぶりだね。よっぽど良い人だったの？」

「…うん、まぁね。」

…丈一郎だけど。
取り付けた約束っていうのはあながち間違いじゃないし？
独りで過ごす休日が寂しくて乗っかったとか言えないし。

「あ、それより大橋くんとどうだったの？結局お開きになって終わり？2人同じマンションなのに？」

「いやー、部屋入る前にちょっと話したぐらい？」

「お！白状しちゃえ！」

恋バナは好きだ。
目の前でだんだん綺麗になる友人を見るのとか、
幸せを体現してくれているようで。

その分自分に返ってくるものも大きいけど。
それは飲みすぎた夜とか、一時の感情だから。

「私的にはだよ、大橋くんは悪い子じゃない！」

「うん、分かってるよ？」

「あー分かってたかぁ、」

「藤ちゃん今日いつもよりテンション高いね？」

「胸きゅんお裾分けされたので。」

このまま私にも、夢を見させてほしい。

"明日12時半に迎え行くから準備しとけよ"

勝手に転がってくる運命の出会いのような幸せを。