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朝、陽の光がさす部屋。
そっと目を開けると、まず視界に入ったのはそんな朝日に照らされた愛おしい彼の姿。
佐久間「…んにゃ……」
口をもぐもぐさせながら眠る彼。
あどけないその寝顔は、昨夜の彼とは似ても似つかない。
よく彼が言っているギャップ、というのは彼にも当てはまると私は思う。
昨日、私たちは高校生がするには重すぎる約束をした。
それでも重く感じないのは、相手が彼だからだろうか。
A「…ありがとう。」
こんな幸せな気持ちを教えてくれて。
こんなに好きにさせてくれて。
こんなに好きになってくれて。
キリがないほどの彼への感謝と思いは、全て伝わってるだろうか。
佐久間「ん…」
A「…おはよ。」
佐久間「……いい眺めでやんす…」
A「……」
佐久間「うへへ、じょーだん。おはよ、A。」
ぎゅっ、と優しく私を抱きしめる彼。
朝から糖分高すぎてすぐ真っ赤になってしまうけど、決して嫌じゃない。
A「呼び捨て、こんなに嬉しく感じたの初めて。」
佐久間「…昨日今日と、なんか素直。」
A「…クリスマス、って事で。」
佐久間「そっかぁ、クリスマス仕様のAかぁ。」
朝の9:03。
チェックアウトまで、もう少し彼にくっついていよう。
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桜海(プロフ) - acoさん» コメントありがとうございます!そう言って貰えて嬉しいですとても嬉しいです。次回作の時もよろしくお願いします! (2020年12月20日 13時) (レス) id: 7eb27f355d (このIDを非表示/違反報告)
aco(プロフ) - 完結おめでとうございます!終わってしまうのがすごく寂しいです。真っ直ぐな事って大事なんだなって改めて思いました!ごれからも応援しています! (2020年12月20日 13時) (レス) id: fa0e891597 (このIDを非表示/違反報告)
桜海(プロフ) - 雪の王子様さん» ありがとうございます!これからも頑張りますので、今後もよろしくお願いします! (2020年10月17日 21時) (レス) id: 7eb27f355d (このIDを非表示/違反報告)
雪の王子様 - 移行おめでとうございます!作品ずっと読ませていただいていますがとても面白いです!これからも頑張って下さい! (2020年10月17日 20時) (レス) id: b4433ca6b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜海 | 作成日時:2020年10月16日 22時