検索窓
今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:46,609 hit

38 ページ38

大会当日。



部活終わりに、同じ部活の後輩である理央と会場にやって来た。



理央は彼氏が出るからか、部活終わりなのを感じさせないほどテンションが高い。








理央「A先輩、ダンス部に興味あったんですね!」


A「まぁ…友達がいるので。」


理央「もしかして佐久間先輩ですか?ラウが言ってました!」


A「そうですね。あと岩本くんも顔見知りで。」


理央「美人の周りにはイケメンが集まるんですねぇ〜。」








野外に立てられた仮設のステージ上では、既に他団体がパフォーマンスをしている。



佐久間くんの踊る姿は見たことがない。



理央曰く「狩られる!」らしい。



猟師という佐久間くんの新たな一面が見つかった。








理央「じゃあもしかして、佐久間先輩のおかげですか?」


A「おかげ、とは。」


理央「最近先輩変わったの。」








変わった。



悪い意味だと嫌だけど、彼女の顔は嫌そうではない。



裏表のない笑顔を浮かべながら、理央はステージに目線を向けた。








理央「出会って2ヶ月も経ってない私が言うのも変ですけど…なんか、雰囲気が柔らかくなったというか…上手く言えないんですけど、明るくなりましたよね。」


A「そう、でしょうか。」


理央「そうですよ!みんな言ってますよ、部長最近やばい!って!」


A「やばい…」








やばいの真意が気になるが、それは気にしないことにする。



私の中に変化が現れた要因は、思いつく限り佐久間くんの存在しかない。



私が変わったのが本当なら、彼女の言う通り佐久間くんのおかげかもしれない。








理央「ふふ、笑ってる。」


A「笑って、ました?」


理央「はい!もー私A先輩まじで好きです!可愛い!大好き!」


A「ありがとうございます。」


理央「あ、ラウだ!」








理央の目線の先には、にこやかなラウちゃん。



それと、メイクやヘアセットをしている、普段と雰囲気が変わった佐久間くんがいた。








A「…がんばれ。」








彼が笑った気がした。

39→←37



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
119人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , 佐久間大介
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桜海 | 作成日時:2020年7月5日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。