３４ ページ34
A「なぜ皆さんが、」
渡辺「こまけーことはいーの！」
深澤「ほら、こっちこっち！」
A「うわっ。」
3人に引っ張られながら、家の中に入る。
狭い家の狭い玄関には、大量の靴が積み重なっていた。
リビングのドアを開け、中に入った瞬間に響く発砲音。
頭にかかった何かを手でかき分けると、そこにはきらびやかな装飾と料理が広がっていた。
A「…なに、これ、」
「「「おめでとう！」」」
「Aちゃーん！」
驚きを隠せない私に両脇から衝突してくる何か。
それは、蓮の友達のラウールくんと向井くんだった。
佐久間「あっ！！」
ラウール「久しぶり！」
A「ラウールくん、向井くん…？」
向井「Aちゃんの誕生日祝わな今年の夏は始まらんからな！」
佐久間「お、ま、え、ら！！」
佐久間くんだけじゃない。
ラウールくんと向井くん。
渡辺さんと深澤さん。
さっき別れたはずの阿部くんに、1度しか話したことの無い岩本くんもいる。
さらには知らない人まで。
その人は上品に微笑みながら、挨拶をしてくれた。
宮舘「中学は一緒なんだけど、一応初めまして。宮舘涼太です。」
A「…」
宮舘「翔太の幼なじみって言ったら分かるかな？せっかくの誕生日祝いたくて、参加させてもらいました。」
渡辺「普段こいつ彼女と弁当食ってるから、昼誘えねーんだよ。」
宮舘「寂しかった？」
渡辺「うるせー違うわっ！」
阿部「ゆり組エモいわ…」
普段ならこんなに騒いでたら近所迷惑だって叱るけど。
どうしようもなく幸せに感じる今の私に、そんなことできるはずがない。
佐久間「Aちゃんどう！？料理は舘様と康二が作ってくれて、装飾は俺たちが＿＿＿＿＿＿」
A「…」
佐久間「…Aちゃん？え、ご、ごめん！嫌だった！？泣かないで、ごめん、えっと、」
A「…すごく…すごく、嬉しい…」
佐久間「！」
A「…ありがとう、ございます…」
いつも通りの佐久間くんの笑顔に、私もできる限りで笑い返した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 119人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜海 | 作成日時：2020年7月5日 0時
