夜空に映える (ページ31)

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そして6月6日になったわけだけど。

目黒「ありえない。」

A「開口一番それはさすがに傷つく。」

目黒「琉生！とりあえず美容室に連絡！」

琉生「あいあいさー！」

目黒「なんで眼鏡なの。」

A「いや、いつも通りでいいっていうから。」

目黒「はいそれ没収！コンタクト！早く！」

いつも通りと言われたから、いつも出かけるスタイルで来たのに。

眼鏡は没収され、仕方なく貴重なコンタクトをつける。

そして近くの親戚がやっている美容室に放り込まれ、髪の毛をガチガチに固められた。

ついでにメイクまで施された。

別人になった私を見て2人は満足気だけど、既に私は疲れてヘトヘト。

お構い無しな2人は、私を引きずってさらにショッピングモールへ。

琉生「蓮くん、こんなの良くない？」

目黒「いや、こっちもあり。」

琉生「え、待って、向こうのあれよくない？」

目黒「うわ、天才かよ。」

ベンチに座って、琉生が買ってくれたタピオカを飲んで2人を待つ。

女物の服屋で男ふたりが盛り上がっているのは異様な光景だ。

それが私の服を選んでいるのだから、まったく。

A「…」

可愛い弟たちを持ったなぁ、私は。

……未だになんでこんなことになってるか分からないけど。