夜空に映える (ページ24)

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お昼が来てしまった。

あの人達と食べる前の私の居場所だった部室に来ると、やけに沈黙が目立つ。

2日連続であの人達と食べれないのは、少し残念に思う。

でも仕方ない。

移さないためだし。

A「…」

弁当、持ってきてはみたけど、喉を通らない。

1つも食べないのは体に悪いから、さすがに少しは食べるけど。

朝から少し悪化した体調を紛らわすために台本を取り出してみるが、内容は頭に入らない。

A「…ごほっ、ごほ…」

午後は保健室に行った方がいいのだろうか。

でも残りはあとたったの2時間。

さすがにバイトは休むことにしてあるから、その2時間だけ頑張れば。

その考えを否定するように、私の口から出る咳。

心做しか声も枯れてきた気がする。

のど飴、あったかな。

…佐久間くんなら、持っているかな。

あぁ、今日彼に会っていない。

最近平日は毎日あっているからか、少し物足りない1日になりそうな予感がする。

A「…」

…きっと私は今、寂しい。

「やっぱりここにいた。」

A「ぇ…？」

この物足りなさに名前がついた時、彼はやってきた。