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待てよ。
聞いてないって！
抱き着いたよ？あーんもしたよ？一緒に帰る？迎えに行く！？
しかも、れ、蓮って…呼び捨てまで！！
Aちゃんに絶賛片想い中の俺からすれば、見過ごせないことばかりだ。
佐久間「目黒！お前、Aちゃんのなんなんだよ！」
立ち上がって目黒を見下すけど、立ち上がられてしまえば逆に見下されてしまう。
思わず後ろに1歩引く。
目黒「佐久間くんこそ、Aちゃんのなんなんですか？」
佐久間「俺っ…俺は、と、友達だよ！」
友達というと、目黒はフッと鼻で笑った。
目黒「すいません、“ 俺の ” Aちゃんなんで。」
そう言ってAちゃんの肩を抱き寄せる目黒。
完全に俺の頭はパンクした。
A「やめなさい。」
少しの沈黙のあと、ため息をついて強い口調で目黒を引き剥がしたAちゃん。
その瞬間、ふっかと翔太の笑い声が響いた。
深澤「も、もう無理！あはははは！！」
渡辺「馬鹿だろ！？お前馬鹿だろ！？あはははは！」
佐久間「えっ？えっ？」
2人が笑い転げている間にも、目黒とAちゃんは攻防戦を続けている。
涙を拭いながら、ふっかは俺に教えてくれた。
深澤「目黒の名字は？」
佐久間「目黒…？」
深澤「目黒さんは？」
佐久間「めぐ…ろ………あーーーー！？」
勢いよく目黒の方を向くと、不機嫌そうにAちゃんの頭に顎を乗せていた。
佐久間「おまっ、お前っ、Aちゃんの弟！？」
目黒「いや、違いま、」
A「そうです。弟が失礼しました。」
目黒「…」
確かに、メガネと前髪があるから雰囲気は変わるけど、よく似ている。
佐久間「よっ、よかったぁ〜〜…」
目黒「兄弟だからって安心しないでくださいよ。」
佐久間「はっ！？」
A「話がややこしくなりそうなのはわかりました。」
深澤「やっと！？」
渡辺「あははははは！！」
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作者名：桜海 | 作成日時：2020年7月5日 0時
