【刀剣乱舞】元ヤンですが、なにか？【一期一振】

番外編・一日遅れのハロウィン ページ28

安定「あ、ねぇこんのすけ、主は？」
こんのすけ「大和守さん。それが…」




＊




遥「…」
鬼神丸「…まぁ元気を出せ。人間誰でも間違いの1つや2つあるだろう」
遥「…」




鬼神丸はそう言って私の頭をポンポンと撫でた。




遥「…別に政府に怒られたのは気にしてない」
鬼神丸「…そんなに昨日が特別だったのか」
遥「当たり前でしょ！？小さい頃からアタシの事見てたアンタは知ってるでしょ！？アタシがどれだけ昨日という日を大切にしてたか！」
鬼神丸「…あ、あぁ、まぁ」




アタシが気にしているのは怒られた事ではなく、昨日＿＿＿ハロウィンの日が丸々潰れた事だ。

アタシは「トリックオアトリート」と言うだけでタダでお菓子が貰えるハロウィンが誕生日とクリスマスの次に好きだった。

なのに！




遥「なんで提出する書類間違えたかな…」
鬼神丸「加えて誤字と提出期限云々か。まぁ原因をいえば自業自得だが…」
遥「…だって…」
鬼神丸「らしくないな、引きずって」
遥「…ハロウィンは好きなんだもん…」




あーあ、せめて昨日は審神者ではなく遥として…




「遥殿」
遥「はぁーい…」




もういい、今日はふて寝する…




鬼神丸「一期一振殿か」
一期「はい。少し様子を見に来たんですが…物凄いだらけ様ですな」
遥「うるせぇー…」




どうせまたいつものように、きっとガミガミ言ってくるんだろう。




一期「遥殿、皆からです」
遥「は？何この袋」




手渡されたのは、オレンジの紙袋に入った沢山の…




遥「お菓子！」
一期「皆が遥殿にと」
遥「うわマジか！！やった！ちょ、みんなにお礼言ってくる！！」




やった！！！




＊




一期「…遥殿、あんなにお菓子好きでしたっけ」
鬼神丸「本人は拙者以外には隠してるつもりなんだ」
一期「ならば、喜んでくださるか…鬼神丸殿、これを遥殿に渡しておいてください」
鬼神丸「…これは…ふっ。どうやら貴殿も素直じゃないらしい」
一期「私はいつでも素直です」




＊




遥「ただいま！」
鬼神丸「主殿、これを落としていったぞ」
遥「マジか、サンキュー」



遥「…お疲れ様、か。誰からのだろ」

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