【刀剣乱舞】元ヤンですが、なにか？【一期一振】

三十五 ページ38

鬼神丸「いいか、迷子になったら政府の者にきちんと聞け」
遥「はいはい」
鬼神丸「何かあったらすぐ帰ってこい」
遥「はいはい」
鬼神丸「それと」
遥「しつこい！」




今日は、ついに演練に行く日。

審神者として初めて公の場に出る日だ。

…なんでアタシよりコイツの方が心配してんの？

何？オカン？母親なの？




鬼神丸「気をつけて行ってこい」
安定「うん！」
鬼神丸「お守りは持ったか」
安定「ばっちりだよ」
膝丸「君の愛刀は随分と心配症なのだな」
遥「一人一人に挨拶って…早く行きたいんだけど…」




＊




ようやく挨拶が終わった鬼神丸に見送られながらゲートを潜ると、そこにはたくさんの人、人、人、人…




遥「…人酔いしそう」
鶴丸「おいおい、しっかりしてくれよ？」
陸奥守「大丈夫か？」
遥「冗談だって」




えーっと、受付は…




遥「あった。すみません」
受付「はい、演練の申し込みですか？」
遥「はい」
受付「審神者名を」
遥「遥です」
受付「遥様ですね、かしこまりました。ではこちらをどうぞ」




そう言って受付の人が渡してきたのは…




遥「何これ、名札？」
安定「名札って言うか、入場許可書。それ首にかけるの」
遥「首に？へぇ」




まだこんなアナログな感じなんだ。

端末で色々手続きするのかと思った。

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