36話 ページ37
バスに乗り込み、視線が刺さる中俺は影山に手を引かれ椅子に座る。
そのまま烏野まで着いた。
なんかテレビに映ったとか先生達が言ってて、その後ミーティングして……
影山「送る。」
その間に俺は見事に逃げることも出来ず、影山に黙って送られることにした。
影山「…今日の試合、どうだった。」
『…別に、どうも何も……まぁ…良い試合だったと思うよ。』
影山「!そうか…」
『あとめっちゃキツそう…一日で4セット…吐きそう……』
影山「試合出てねぇのに…」
見てる方も疲れんだよ…
影山「黒崎は…バレーは嫌いか?」
『…嫌い、では無いと思う。普通。まぁ…綺麗にレシーブできた時とか、ドシャットした時とか、そういう時はテンション上がる。』
影山「…バレー部、入ってくれよ。」
『……俺が何でバレー部が嫌か知ってる上で?』
影山「あぁ。てか、バレーで期待しないって無理だろ。サーブの時とか。」
『……そ、うかもだけどさ……』
影山「安心しろ。お前は常にベンチだし、ちゃんとエースもいる。」
『……いや、でも…』
影山「期待しても、どれだけクソなプレーしても絶望することはねぇよ。勝てればな。」
……本当に、俺らしくねぇな…
影山「それに、お前は俺より下手だ。俺以上に期待されることはねぇよ。」
『…なんだその自信…逆にムカつく……』
俺らしくねぇなぁ…
『……仕方ねぇなぁ…』
影山「!!」
『…考えとく。』
本当に、俺らしくなくて笑えてくる。
『…いつまでも引きずってたらダメだよな。』
影山「…それは何とも言えん。俺もまだ引きずってるところはある。」
『…バーカ。』
何となく心が軽くなった気がした。
認めたくないけど、影山のバカみたいな言葉に救われた。
『俺、家ここ。』
影山「そうか。あ、明日も来るか?」
『…青葉城西と、だっけ。』
影山「おう。」
『……行くよ。』
影山「!」
『…明日、お前らの試合見て、真剣に考える。』
影山「…ああ。じゃあ、また明日な。」
『…また、ね。』
俺は影山にそう言って家に帰った。
『婆ちゃんただいま。』
婆「おかえりぃ。試合どうだった?」
『普通。あと、バレー部、一応、考えてる。』
婆「……!!」
『…人は苦手だけど、バレーは嫌いじゃない。それに、社会に出れば嫌な奴とやってくことになるし、それに慣れておこうかなって…』
婆「そうかい…!そうかい…!!」
婆ちゃんは嬉しそうに笑った。
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まかろん - もう更新しないんですか?? (2022年5月1日 20時) (レス) @page38 id: 7604884714 (このIDを非表示/違反報告)
パインじゃむ - 影山との絡み好きすぎる、、もっとやって!!(大声) (2022年2月12日 14時) (レス) @page6 id: a53206b000 (このIDを非表示/違反報告)
ななか(プロフ) - 私に似てる、、、、、、悲しみ(´ཀ`」 ∠) (2021年12月25日 22時) (レス) @page34 id: f92900457f (このIDを非表示/違反報告)
陰キャオタク(ブス) - 面白いw更新がんばってください (2021年12月15日 18時) (レス) @page34 id: 126e1017c4 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ(プロフ) - 続きを!!!!!! めっちゃ好きです!! (2021年5月21日 22時) (レス) id: 43a47d8e0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なーー | 作成日時:2020年11月22日 21時