【HQ!!】陽キャとイケメンが嫌いな高校生【男主】

31話 ページ32

谷地｢黒崎くん！｣

『ひっ！？は、はい！？』

谷地｢っ…また、ここに来てもいいかな！？｣

『……別に…良いけど……』



別に俺の許可いらなくない…？



谷地｢へへっ、実は黒崎くんと仲良くなりたいなー…なんて…｣



あ、これ俺もいなきゃいけないアレか。

…まぁ、谷地さんだし、バレー部と関わりなさそうだし、まだ良いけど…

…婆ちゃんにも、友達1人くらい作れって言われたし…



『…俺も、谷地さんとなら仲良くしたい。』



陽キャじゃないから、多分、仲良くできるかもしれない。



谷地｢……っ！！！｣



谷地さんが突然顔を真っ赤にさせた。

何で？

俺なんか変なこと言った？

どっか照れる要素あった？

言わないけど…



『…もうすぐチャイム鳴るし、俺は戻るけど…』

谷地｢あっ、私も戻ります！！｣

『ん。』



猫を下ろし、用意した小さいコロコロで制服についた毛を取る。

猫と別れ、谷地さんと教室の近くまで一緒に戻ることに。



谷地｢あの猫ちゃんに名前とかつけてないの？｣

『別に…野良猫だしなぁ……』



名前つけようとか考えたこと無かったなぁ…



谷地｢今度名前つけようよ！｣

『…谷地さんがつけて。俺センスないし。』

谷地｢えぇっ、言って私もセンスないんだけどなぁ…んー…ミルクチョコ！｣



何で？



『あの猫茶トラなんだけど…』

谷地｢だって甘えん坊だったから…！｣



あー、甘いものって意味ね…



『…なるほどね。甘いものね。いいんじゃない？』

谷地｢じゃあミルクチョコちゃん！｣

『長いな。』



ミルクチョコ…名前呼ばなくなるわ…



谷地｢えー、じゃあ略す？｣

『……ミチコ。』

谷地｢誰！｣



谷地さんが吹き出して笑った。

確かにミチコ誰だよ。



谷地｢ミチコにしよ！可愛い！｣

『可愛いか？』



ミチコは採用され、俺はいつの間にか谷地さんと話すことに慣れていた。



谷地｢じゃ、また明日！｣

『ん。またね。』



谷地さんを5組まで送り、俺は自分のクラスに戻った。



谷地｢(また明日…！また明日……！！)｣

｢ねぇねぇ今の誰！？彼氏！？｣

谷地｢へっ！？違っ！！｣

｢高身長だったよね！前髪長くて顔見えなかったけどミステリアスな感じで惹かれる〜！｣

谷地｢ま、負けない！！｣

｢狙ってるんだ！？じゃあやめとこー！私彼氏いるし。｣

谷地｢いたんだ！？｣

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