【HQ!!】陽キャとイケメンが嫌いな高校生【男主】 (ページ23)

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22話ページ23

清兄｢そういえばAくんは何で前髪伸ばしてるの？｣

潔子のお兄さんがそう聞いてきた。

まぁ俺は兄さんって呼んでるけど…

本当の兄さんでは無いけど、まぁ兄みたいな感じだし…

『…えっと……ブス隠し…？』

清兄｢何で疑問形？顔見してみなよ。｣

『えっ、あっ、嫌です。』

兄さんが顔を覗こうとしてきたので少し距離を置いた。

清兄｢AくんはNoと言える日本人だね。兄さん少し傷ついた。｣

『…だって……本当に嫌だから…』

清兄｢そっか。ごめんな？Aくんがイトコって知って嬉しくてさ。｣

…兄妹してこの人達は……

やっぱり少し苦手…

兄さんはイケメンだし…潔子は美女だし…

嫌いではないけどさ…

清水｢何の話してるの？｣

風呂から上がってきた潔子が俺の隣に座ってきた。

そしてふんわりと良い匂いがした。

…女子怖っ……

清兄｢Aくんがイトコで嬉しいなーって話。｣

清水｢そうだね。弟みたいで面倒見たくなる。｣

清兄｢だな。弟ってこんな感じなのかなー！｣

『えっ、ちょっ、待って…2人して何…頭撫でないで…！』

何故か急に2人に頭を撫でられる。

…兄姉いたらこんな感じなのかな…

俺耐えられねえわ…

婆｢あらまぁ、随分と仲良くなって。｣

婆ちゃん助けて。

前髪がヤバいってホント

婆ちゃんめっちゃ微笑んでるけどとりあえず助けて。

何でかわかんないけどこの2人にはあんまり抵抗できないから……

『俺は寝たい。』

突然の睡魔。

嘘、この状況から逃げたかっただけ。

清母｢もう隣の部屋に布団用意したから寝ていいよ。お母さんも｣

『えっ、あっ、ありがとうございます』

清母｢いいえ｣

俺はその場から立ち上がり隣の部屋に向かった。

『……おやすみなさい』

清水｢おやすみ｣

清兄｢おやすみ〜｣

清母｢おやすみなさい｣

清父｢おやすみ！｣

……何か、ホントここにいると調子狂う…

婆｢楽しいかい？ここは｣

婆ちゃんにそう聞かれ、答えに困った。

『……暇ではない…かな』

俺はそう言って部屋の扉を閉め、布団に潜った。

……別に、楽しい訳じゃない。

今まで婆ちゃん2人でゆっくりしてたのに、人数増えて絡まれるし…正直苦手。面倒臭い。

…けど、特別嫌な訳では無い。

……何か自分でも何言ってんのかわかんなくなってきた

……寝よ。

どうせ明日もバレー部に飯作らなきゃだし。

精神的に疲れる。

俺はそっと目を閉じた。