【HQ!!】陽キャとイケメンが嫌いな高校生【男主】

15話 ページ16

ー翌日



昨日のこともあり、どうも気分が上がらない。

まァいつも上がってないが。

昨日言いたいことを伝えたからか、アイツは来なくなった。

…清水先輩にお礼言ってなかった…

…どうしよう。

昨日ばあちゃんにもお礼をちゃんと言うように、って言われてるし…

あと陽キャにもちゃんと謝罪するように言われたし…

昨日言ったけど…

……あれ？言ったっけ

…あ、あれ気絶した時で本人が起きてる時に言ってなかった…

言うべきか？言うべきなのか？

…最悪だ…

午前の授業も終え、昼休みになって音楽室に向かう。



清水｢あ、今日も来た。｣



音楽室の前には清水先輩がいた。

…最近清水先輩と話すこと多い気が…

いつか背中からグサリと刺されそう…



清水｢一緒にお昼食べない？話したいことあるんだけど…｣



…まァ、Noとは言えない、かな

俺は頷いて音楽室のドアを開けて中に入った。



清水｢いつも音楽室で食べてるの？｣

『えっ…あぁ…まぁ…はい…ここに人来ることほぼ無いですし…静かで楽です……まぁ少しだけ賑やかになりましたけど…』

清水｢ふふっ、私のせいだね｣

『あっ…そ…ソウデスネ』



…清水先輩笑うんだ…びっくりした…



『…けど…今日は丁度良かったです…昨日のお礼もしたかったですし…』

清水｢じゃあ、お礼にGW合宿手伝って｣

『………………それは、無いのでは』

清水｢お願い｣

『……っ〜〜…あーもう……』



俺は髪の毛をグシャグシャにする



『…わっ…分かりました…！行きます…！
…俺が手伝うのは少し不安なので…俺のばあちゃんも連れていきます…』

清水｢ホント？ありがとう｣



…清水先輩も少し苦手な部類に入るかもしれない…

そんな事を思いながら昼飯の弁当を食べる。

弁当も食べ終え、今日は清水先輩がいるためピアノを弾くか悩んでいる。



清水｢ねぇ、ピアノと歌聞かせて？｣



まさかの清水先輩から頼まれた。

え、ピアノだけではなく歌も？

え…何弾こう…



『あっ…えっと…何かリクエストありますか…』

清水｢リラックスできる曲がいいな。｣



…そう言うのを求めてなかったんだけど…

普通に曲名で来るかと思った…

リラックスできる曲か…

まァいいか、多分できるし



〜♪



『…〜〜♪』



ピアノを弾きながら少し控えめに歌を歌う



清水｢〜〜♪｣



清水先輩も知ってるようで歌を歌う

今この時間、不思議と退屈では無かった

16話→←14話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す