【HQ!!】陽キャとイケメンが嫌いな高校生【男主】 (ページ13)

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12話ページ13

｢綺麗な声とピアノだね｣

そんな声が聞こえ咄嗟に黙りピアノからも離れた

…聞かれてた…最悪…

人の方見れない…

でも女の人の声だった…

こんなの話題にされて引かれるやつ…

｢ごめんね、驚かせたよね｣

『……あっ…えっ…あー…バレー部のマネージャーさん…？』

清水｢うん。急に入ってきてごめんね｣

『…あっ、いえ…別に…』

女の人の正体はバレー部のマネージャーさんだった

この人は多分良い人だとは思う

だから少し俺は安心して話すことが出来てる

清水｢えっと…黒崎くんだっけ？｣

『えっ…あっ…はい…黒崎Aです…』

清水｢私は清水潔子。そう言えば名前名乗ってなかったね｣

『…あっ…あの……し、清水先輩は…何でここに…？』

清水｢？ただたまたま音楽室の前を通って綺麗な声とピアノの音が聞こえたから来ただけ｣

…そう言えばさっきも綺麗って言ってたな…

というかもう少し声量だけでも小さくするか…

清水｢ピアノ習ってたの？｣

『…あっ…いえ……』

清水｢えっ、独学？｣

『えっと…独学、というかテレビとかでたまたま見ただけで……』

清水｢凄い……他の楽器とかも弾けるの？｣

『えっ、あっ…まぁ…ギターとか…ドラムとか…多分ヴァイオリンとかも出来ると思います…』

清水｢…ホントに凄いね…｣

……何で清水先輩はここから去らないのだろうか

てかなんで俺と話してるの？

俺死ぬのか今日

清水｢黒崎くんは料理とか得意？｣

『…えっ…と…得意、とまではいきませんが…人並みには……』

清水｢じゃあ黒崎くんにお願いがあるんだけど…｣

…何か、嫌な予感がする

こういう時の嫌な予感は大体当たる

てか"じゃあ"って何、"じゃあ"って

清水｢影山から聞いたかもしれないけど、GWで合宿があるんだけど…｣

『ごっ、ごめんなさい無理です…！！』

清水｢…即答……とりあえず最後まで聞いて｣

…絶対に行かない…

けど最後まで聞けって言われたからとりあえず聞くだけ聞くか…

清水｢あのね、バレー部のマネージャー私だけで、合宿の時ご飯とか作らなきゃ行けないことになったんだけど顧問の先生と2人で、なんだけど…｣

あの人数なら2人でも大丈夫では…？

清水｢…でもね、顧問の先生バレー初心者でバレーのルールとか頑張って覚えようとしてくれてて…｣

…何となく、言いたいことはわかった

顧問の先生は料理の手伝いではなく、バレーを見て色々理解して欲しい、と。