私は貴方にとって道具のただひとつに過ぎない。【降谷零】

Many toys...02 ページ2

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大抵、知らない女の子が隣を歩いてる時は家に帰ってこない。
こういうこと、考えちゃいけないんだろうけど本当に仕事で帰れないの……？浮気なんじゃ、ないの？
私の思考は黒い感情でぐるぐるしている。


ピコン、とスマホからの通知。
案の定、今日は帰れそうにないと連絡が入っていた。

私はスマホを床にたたきつける。私達、結婚したんじゃないの？ねぇ、零くん。



「冷めたなら、下手に縛らないで捨ててよ。期待しちゃうじゃん。」


まだ、私の事好きなのかなって。


叩きつけたスマホを拾い、私は景光くんへ電話する。
でも、繋がったことは1度もない。
私は誰に相談すればいいの？もしかしたら私の被害妄想かもしれないじゃん。

零くんは浮気してないって、誰か言ってよ。


そんな時、再びスマホから通知が来た。


『久し振りに飲みに行かない？』


萩原さんからのメッセージだった。

萩原さんや松田さん達は零くんと景光くんの紹介で知り、仲良くなった。

今度は画像付きでメッセージが入る。

タップしてみると、そこには松田さんと二人で飲んでいる写真だった。

今はこのどうしようもならない感情をどこかにぶつけたかったからちょうどよかった。


『今、そちらへ向かいます。』


とメッセージを送り、私は家を出た。




少しぐらい、萩原さん達に愚痴ってもいいよね。






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