囚人番号NO.55 ページ8
(私は…このままここにいていいのかな…人間で、父を殺して。疫病神だよ…)
人と狼の間で葛藤するAは、1人夜の森を歩いていた。
と、その時
ガサガサッ
飾「ったくあんたが地図を忘れるからこんな所を歩くハメになっちまったよ！」
翁「んだと！？刑務所は森の中だからって森にさっさと入ってったのはてめぇだろうが！」
ぎゃーぎゃーと言い争いをする2人。
この頃からのようだ。
『人間…！？』
翁「あ？なんか今人の声が…ってだれだてめぇ！？」
飾「人…いや、狼かい？まさか噂の人狼ってやつかい！」
Aを見て驚く2人。
(人狼…人でも狼でもない存在。
でも、ここにいても迷惑になるだけだ。またあいつらを危険に晒すぐらいなら…！
私は人になる！！！)
『いえ、私は人間です。とある事情でこの姿にされました』
飾「！あんたしゃべれるのかい！」
『はい。
出会ったばかりで不躾ですが、お二人に頼みたいことがあります。
私を一緒に連れていってください！』
強い光を宿す目で見つめるA。
翁「っ！まぁさすがに俺達もこんなガキを残していけるほど薄情じゃねぇ。研究者としてその姿も気になるしな。
よし、ついてこい。」
『！ありがとうございます！』
飾「じゃあ最後にお仲間に挨拶でもしていったらどうだい？」
『？』
アォーーーン…
オーーーン…
何故仲間がいるのを知っているのか、と首を傾げると
Aの耳に皆の遠吠えが入ってきた。
別れを惜しみ背中を押し出すような声。
『みんな…バレてたのか…
よし』
タタタッ
Aは崖の端にかけて行く。
今日はちょうど満月。
Aの銀色の毛が月の光を弾き、キラキラと神々しく輝いている。
『すぅ…アォーーーーーーーーン…！』
仲間に最後の遠吠えを残すその姿は、群れの王としての威厳をしっかりと纏っていた。
父を殺したという過去を乗り越え、それでもなお王として率いる強き者の姿であった…
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みんなしゅき - 最高。もう天に召されたい。 (2020年3月27日 20時) (
レス) id: 6945b1170b (このIDを非表示/違反報告)
愛と夢と貴方(プロフ) - きゃー！猿門が！猿門が！チューした！うへうへ状態ですw (2019年8月26日 23時) (レス) id: f5caf53ecd (このIDを非表示/違反報告)
声(プロフ) - 愛と夢と貴方-あー、ありがとうございます！間違ってました。たいへん助かりました！ (2019年8月16日 1時) (レス) id: fff907d5b1 (このIDを非表示/違反報告)
愛と夢と貴方(プロフ) - 多分…多分何ですけど…｢ちなみに先程の会話は最後のダンボールを名前が豪速球で猿門にパスした時のものである。｣のところの、名前は、(名前)ではないでしょうか？間違ってたら本当にすいません！ (2019年8月16日 1時) (レス) id: f5caf53ecd (このIDを非表示/違反報告)
声(プロフ) - りんご飴-わー、嬉しいこと限りなしです！更新頑張りますね！ (2019年7月28日 21時) (レス) id: fff907d5b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：人間拡声器 | 作成日時：2019年6月9日 1時
