囚人番号NO.48 ページ1
鶴「わぁお、おっさるちゃん大胆〜」
猪「やっとここまで…グスッ」
雉「よくやったわ猿!後はAちゃんの答えね!」
百「ど、ドキドキだな…」
翁「あの野郎…俺の大事な娘に…」
犬「猿はAのことが好きだったのか…!?」
一「てめぇ気づいてなかったのかよ…」
『ぅ…』
猿「A…?」
と、それまでどこか遠くを見つめるように虚ろな目をしていたAの目が動き始めた。
右へ左へ何かを探し求めるように動き、
ついに猿門に焦点があった。
『さ…もん…?』
猿「!!!A!…っつぅ!」
驚きと喜びで飛び上がった猿門の傷が痛む。
『あ、猿門!傷…!』
猿「キキッ!これくらい大丈夫だ!」
『ホントごめん………あ、そうだあの子は!』
そう言ってAが振り返った先には、
Aのことを心配そうに見守る狼達。
「キャインッ!」
と、狼夫婦の間から1匹の子狼がでてきた。
ふわふわと跳ねる銀色の毛は、まだ生まれてまもないことを示している。
『は…良かった。無事だったね』
ほっ…と安堵のため息を漏らす。
『実はね、あの子達が逃げ出したのは生まれてまもない子供を探すためだったんだ。だから…』
ぴょんっと猿門の腕の中から抜け出すと、Aは看守長の方を向いた。
『あまり乱暴しないであげて?あの子達ここを逃げ出す気は微塵もないから…』
恐る恐る説明するAをみると、看守長はふっ…と笑った。
百「あぁ、分かった。家族全員我々がしっかり面倒をみよう」
『!やった!百ちゃん大好き愛してる!
もう大丈夫だぜ!アオンッオーン!』
Aの言葉を聞いて、狼達も嬉しげに遠吠えを返す。
オーン!アォーン!キャンッ!
鶴「なぁんだ、そういうことだったのかYO!」
雉「いい話じゃないの…」
犬「看守長の笑顔…グフッ…」
一「お前はなんか違ぇな!?」
親子3匹の微笑ましい光景に、思わずみんなが笑顔になった。
と、その時
フラッ…
猿「!!!A!」
Aがフラリと倒れる。
間一髪で猿門が受け止めたが、その意識はもうない。
猿「どどどどどどーしたんだ!?」
翁「…まぁ3日も飲まず食わずだったんだ、あたり前だな。
猿、Aを医務室に運べ。ついでにお前の傷もみてやる。」
猿「お、おう!」
百「我々も戻るぞ」
「はっ!」
こうしてAは無事見つかった。
物語がまた進むのは…その三日後。
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みんなしゅき - 最高。もう天に召されたい。 (2020年3月27日 20時) (レス) id: 6945b1170b (このIDを非表示/違反報告)
愛と夢と貴方(プロフ) - きゃー!猿門が!猿門が!チューした!うへうへ状態ですw (2019年8月26日 23時) (レス) id: f5caf53ecd (このIDを非表示/違反報告)
声(プロフ) - 愛と夢と貴方-あー、ありがとうございます!間違ってました。たいへん助かりました! (2019年8月16日 1時) (レス) id: fff907d5b1 (このIDを非表示/違反報告)
愛と夢と貴方(プロフ) - 多分…多分何ですけど…「ちなみに先程の会話は最後のダンボールを名前が豪速球で猿門にパスした時のものである。」のところの、名前は、(名前)ではないでしょうか?間違ってたら本当にすいません! (2019年8月16日 1時) (レス) id: f5caf53ecd (このIDを非表示/違反報告)
声(プロフ) - りんご飴-わー、嬉しいこと限りなしです!更新頑張りますね! (2019年7月28日 21時) (レス) id: fff907d5b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:人間拡声器 | 作成日時:2019年6月9日 1時