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わけわかめ ページ3

荒くなっていた呼吸を落ち着かせる。
今の状況が全く分からない。なんで大人の男の人がうちに居るの?



『お父さん、?』



まさかお父さんがなんかの用で知り合いの人を寄越したのかもしれない。
連絡忘れちゃった〜とかいって。
有り得る。多いに有り得る。あの人の事なら。
とりあえず電話をかけてみる。繋がるかは分からないが。



「真琴〜?どうかした?」

『お父さんっ!!なんか知らない人が家にいて、』



運良く繋がった。よかった。
未だにぐるぐるする頭で、必死に今の状況を伝えた。
急に力が抜けて、廊下に座り込む。



「真琴くん?だいじょぶ?」

『ほえ?』



振り向くとさっきの人がいた。
僕と同じように座り込んでこちらの顔を覗き込んでいる。



『ひっ、ぃやあああああああ!?!?』

「「ぅわっ」」

「うわうわうわうわ、どうしたの、零くん?」

「あ、夕さん?久しぶりでーす、真琴くんに言ってないの?」

「あ、連絡すんの忘れてたぁ〜ごめん真琴〜」



ぽかん、と思考が止まった。
電話越しに仲良さげに話している父と不審者(仮)を見てさらに力が抜けた。
少しの間そのやり取りを見て、思った。

ーーーほら、やっぱりお父さんの連絡し忘れじゃんかよ!!!



『ちょっ、ちょっとお父さん!?!?この人誰!?どういう関係のひと!?!?』

「真琴に惚れたんだって」



ーーーーは?


惚れたって、なに。すきになったって、こと?
また頭の中空っぽ状態で男の人を見上げると、優しく微笑んでいた。
...あ、よく見るとすごく、かっこいい人だなあ。


でも、モデルみたいに顔が整ったこの人は見たことも話したこともない。
完全に、知らない。僕は。なにも。



「わざわざ俺がいるカナダまでさぁ、来たんだよ?
真琴への愛を語りに。スッゴい熱弁してたから、俺は反対しませーん」

『な、にを?』

「真琴と零くんが婚約して、いつか結婚するのを。」

『は、?けっ、こんて、え?』

「零くんと一緒にいたら男の人無理なの、ちょっとはマシになるかなぁ、と。
怪しい人じゃ無さそうだし、真琴が嫌なら縁切らせるし、半年ぐらい、様子見て、
ーーーー二人で暮らしてみれば?」



結婚。結婚。二人の人間が永遠に結ばれること。
二人で暮らす?同棲ってこと?ていうか、それって、
....男の人、とずっと一緒って、こと?



『や、むり、無理無理無理無理無理!!!』

「頑張って。来月俺行くからね〜」

『は、ちょっと、待って、』




切れた。

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設定タグ:BL , 妄想 , オリジナル   
作品ジャンル:ラブコメ, オリジナル作品
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おせち - とても面白いです。更新楽しみに待ってます!!頑張ってください!! (2019年11月5日 19時) (レス) id: 88d6b0de7c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みそらいろ | 作成日時:2019年7月7日 19時

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