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「あれ?北ちゃんと壱馬じゃん!!!」
と、白い歯を見せて笑うのが、俺らを受け入れてくれた陸さん。
普段からトレーニングをしているから、すごくからだががっちりしている。
はじめて見た時は、誰もが怖いイメージを持つだろう。
でも、強い。とにかく強い。
「ねぇ、陸さんあついー!」
「えっ、北ちゃん冷たくない!?」
「ふっ、」
「壱馬、笑ってないで助けてよぉ!」
陸さんも見た目とは裏腹に、すごくテンションが高く、人懐っこい性格をしている。
その光景に、頬を緩ませていると、
「あ、壱馬さん」
「お、慎やん、久しぶり。」
「お久しぶりです。」
「ちょうど、慎に頼みたいことがあってん。」
「え、なんですか!」
目がキラキラしてる。笑
こいつは1つ下の後輩。長谷川慎。
情報管理で一緒に仕事をしていて、俺に懐いてくれている。可愛い後輩だ。
「この人、調べて欲しいんやけど、」
「えっと、かわむらA、?」
「えっ、それって、」
慎が読み上げたその名前に北人が反応する。
「そう。俺の姉ちゃんのこと、調べてほしかってん。」
「え、あ、わかりました、」
「っ、」
「、じゃあ、俺帰るわ、」
「え、ちょ、壱馬!」
自分で調べようとも思った。
でも、姉ちゃんの隠してることをしってしまうのが怖い。
だから、慎に頼んだ。
結局のところ俺はまだ臆病者なのかもしれない。
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作者名:弥宙 | 作成日時:2022年2月3日 16時