Secret (ページ8)

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朝、起きて鏡を見れば、少し赤くなってる瞼。

「、笑、泣きすぎた」

今日は夕方からの接待。今日は何しようかな～とか思いながら、スマホを見る。

《さつき》

［Aー？今日夕方からでしょ？お茶でもどう？］

と、仕事仲間のさつき。

［おっけー何時？］

と、返し冷蔵庫をあけ、パンを取り出す。

すると、横から伸びてくる手。

「こんなのしか食べへんの？」

「そんな、お腹空いてないし、」

「姉ちゃん、痩せたよな。」

「なに、急に、」

と、壱馬の手からパンを取り返す。

「なぁ、ほんまに隠し事、あらへんの？」

「、隠し事なんてしてないって。」

「なに、急に、前はそんなこと聞いてこなかったのに。」

「じゃあ、その紅いの何なん？」

しまった。昨日のお客さんにつけられたこれ。

腰の少し上。きっと手を伸ばしたときにみえてしまったのだろう。

「なんでもないよ？ぶつけただけ、」

「、そ、」

そう言った壱馬は、壁に掛かってるバッグをとり、いってきます、と家をでた。

「ばれるのも、時間の問題か、」

最近の壱馬は変だ。

昔とはちがう、察しがよくなったというか、

目付きが変わった。

壱馬もなんか隠してたりして、

「お互い様じゃん、笑」

でも、この頃、わたしの帰る時間が遅くて、あまり顔を会わせることがなかった。

昨日のよると今日の朝、なんか久しぶりにしゃべれた。

少しだけ、嬉しかった。

なんか、腕が逞しくなってた気がする、笑

そんなこと思いながらさつきと会う準備をした。

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