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ベッドに横たわっても、全然眠くならない中、
過去のことがふと頭によぎる。
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わたしの産みの父は、わたし6歳のときにしんだ。
とんでもないろくでなしだったらしい。
そして、この産みの父が残した借金が約700万。
それから母は再婚をし、わたしに1つ下の弟ができた。それが壱馬。
その時わたしたちは、小3と小2だった。
弟ができて、すごく嬉しかった。
それから数日、2人でお留守番をしていた時。
「ねぇ、ねぇ、なんで壱馬くんは長袖なの?夏だよ?」
と、わたしは聞いた。そしたら壱馬は、静かに袖をまくりあげた。
目を疑った。
なぜって?だってそこには、無数の痣があったから。
「おとうさんに、やられたの?」
壱馬は無言で首を縦にふった。
その時に思った。守らなきゃって。
まだあって数日だったから、ずっと優しい人だと思ってた。
でも日に日に優しいひとから、怖い人に変わっていった。
『ああっ!ごめんなさい、ごめんなさいっ!!』
毎日毎日お母さんが殴られるようになった。助けれなかった。
ここからどんどんお母さんはおかしくなった。
わたしと壱馬はいつも見ていることしか出来なくて。
そしてその父親は、金に目が眩んで投資に手を出した。
そこでした借金が約300万。
ある夜、父は、交通事故でしんだ。
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作者名:弥宙 | 作成日時:2022年2月3日 16時