検索窓
今日:1 hit、昨日:22 hit、合計:29,484 hit

. ページ21

.














「え、いや、そんな、住めって言われも、」


「あっ、いやその代わり、ここの飲食店のお手伝いをしてもらう、というものです。」






「えぇ、」








と、さつきと顔を見合わせる。












「、あなたたち、お金に困ってるからあんなとこで働いてるんですよね?」


「、は」












そう言って、慎さんがバックから出したのは、

あのお店に働くとき、ミサさんに渡したはずの履歴書だった。












「、初対面のヤクザの家に住めなんて、出来ません。」









今まで無口だったさつきが真剣な面持ちで口を開いた。










「大体、なんなんですか?喧嘩して逆恨みされて、?挙げ句の果てにわたしたちの身が危ない?」


「そんなの、わたしたち関係ないでしょ、勝手すぎませんか?」







「さつき、」









「、未成年は、あそこで働いちゃいけないの、わかってますよね?」


「、わかってますよ、」


「警察に言っても良いんですよ?」


「、なにそれ、脅しですか?」







「、どんな方法でお金を稼ごうが、わたしたちの勝手ですよね?」





「、あなたたちには借金がある。だからあそこで働いてるんですよね?」


「、だったらなに」


「さつきさん、気づいてますよね?時間が経つごとに利息が増えていってるの。」


「、」


「え、」











この前、さつきは、『あとちょっとで返しきれる。』

と言っていた。だから、びっくりした。

もしかしたら、さつきなりの優しさだったのか。









「しかもそれはこっち側の人間がやっていることだから、なかなか言い返すことが出来なかった。」


「っ、」



「なに、住めば解決するとでも言うんですか、」


「俺らに、任せてくれれば。」


「、」













さつきは黙ってしまった。

そして、話の矢印は、














「Aさん、あなたも、___________」















わたしにへと、向かってきた。



















.

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (46 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
297人がお気に入り
設定タグ:therampage , 川村壱馬
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:弥宙 | 作成日時:2022年2月3日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。