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「えっ、」
思わずこぼれてしまった声。
『お嬢さん、知ってるのかい?』
「あっ、いえ、全然知りません。」
「、わたしも知りません。」
なんで、彼が写ってるの、?
「なぜ、この人たちを、?」
『ちょっとねぇ、うちの後輩がこいつらにやられたもんで、』
「そ、そうなんですね。」
冷や汗が背中を伝う。
さつきも、青ざめたかおをしている。
『まぁ、この2人のことはまだ調べ中なんですけどねぇ、』
『きっと、また会うことになりますよ?お嬢さん。』
鳥肌がたった。疑惑が確信に変わった瞬間。
『まぁ、見たことが無いなら良いです。』
『では、』
そう言って、わたしに微笑んでからその人たちは店をでた。
その瞬間、足から崩れ落ち、床に手をついた。
「Aっ、どうしよ、」
「なんでっ、壱馬と、北人くんが、?」
「A、落ち着いて!」
「今日はもう、帰った方がいいんじゃない?」
「ミサさん、?」
「ああいう奴らもそこまで馬鹿じゃない。きっとAちゃんのことも調査済みのはず。」
「やっぱり、あれ、Aの弟、」
彼女はここの店長。わたしたちと同じ、子供のころにいろいろあって、わたしたちのよき理解者でもある。
「女の子2人だと危ないか、あ、じゃあ、藤原くん、2人のこと、そこまで送ってやって?」
「え、僕ですか?」
「そう。あなたなら、2人と年も近いだろうし、」
「、わかりました、」
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「A、行こ、立てる?」
「え、あっ、うん、」
頭のなかが混乱していたが、さつきの一言で我に返る。
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作者名:弥宙 | 作成日時:2022年2月3日 16時