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「あれ、ここら辺なはずなんだけどな、」
さつきに送って貰ったカフェの位置情報。
スマホを片手にキョロキョロしていると、
「Aー！こっちこっち！」
と、少し離れたところから手を振っているさつきが見えた。
「Aー！久しぶり！」
「うん、久しぶり。」
「さ、はいろはいろ！」
さつきに腕を引かれ、【Starlight】とかかれたお店に入る。
「わぁ、結構混んでるね、人気なの？このお店。」
「え、人気だよ！テレビでも紹介されたじゃん！」
「えっ、そうなの？」
最近、お昼のテレビは見る時間がなかったから、そこら辺には疎い。
『そちらのお席にお座りください。』
と、案内されたお店の奥の方にある丸いテーブル。
「ここ、お洒落だね。」
「でしょ！わたしの最近の行きつけなんだ〜」
へぇ〜と相づちを打ち、店内を見回す。
所々にドライフラワーが飾られてあって、
思わず、綺麗。と呟いてしまうほど。
「ほんっと、久しぶりだよねぇー」
「ね、時間とか全然合わないし、」
「え、てか聞いて！昨日さぁ、40くらいのおっさんの相手してたらさぁー」
「はいはい、笑」
不意に始まるさつきの愚痴。
なんだかんだ、この時間が一番楽しい。
夜のお店で働いてるわたしたちには、あまり普通の友達がいない。
さつきも、色々な事情を抱えて、夜のお店で働いている。
同じくらいの年齢だったこともあり、すぐに意気投合して仲良くなった。
「で、Aは？あのこと、まだ弟に言ってないんだ。」
「いやいやいや、言えるわけ、」
「そりゃあ、そっか」
「でも、もしかしたら勘づかれてるかも、」
「えっ、もう約2年も隠し通してきたのに？！」
「うん、」
「ひぃ〜、ま、せいぜいバレるまで頑張りなね。」
「、言われなくても。」
これからは今朝みたいなことがないようにしなきゃ、
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作者名：弥宙 | 作成日時：2022年2月3日 16時
