ゲーム実況者の少女と苺王子たち (ページ12)

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10くま～るぅとくんside～ページ12

か、かっこいい

僕たちの誰もが思ったことだろう

莉犬なんて隣で大興奮((

莉「るぅとくん！！え、佐藤さんめっちゃ凄くない！？今の見たよね？ねぇねぇ！！」

る「はいはい、凄いのは分かってるから落ち着いて！」

莉犬のトークをさらっと聞き流し、あっという間に体育の授業は終わった

更衣室で着替えているときは佐藤さんのことでみんなで盛り上がっていた

「今日の佐藤さんマジやばくない？」

「そもそも俺起きてるのまともに見たのあんまりないかも」

ふふ、休み時間のほとんどを寝ている彼女を見れるのは隣の僕の特権です

なんて、ちょっと思って優越感

「しかもさ、めっっっちゃスタイル良くない？」

「あー、わかる！めっちゃ美人だよなぁ」

ﾓﾔ

「えー、どちらかと言うとミライちゃんの方が彼女に欲しいなぁ」

「俺、アイナちゃんに割と惹かれてるわ」

ﾓﾔﾓﾔ

莉「るぅとくん、着替える手止まってるよ？大丈夫？」

莉犬の声ではっと我に帰る

る「ごめんごめん、考え事してた」

莉「もう！早くしてよー！」

はいはい、と返事をして急いで着替え始める

心に感じたﾓﾔﾓﾔは気付かないふりをして奥の方にしまい込んだ

午前の授業はあっという間に終わってすとぷりのメンバーでお昼ごはんを食べる

午後は食後の眠たさと戦いながら授業を受ける

放課後はメンバーみんなで帰る

やっぱり目立つから視線が痛いけれども((

ちょっと寄り道をしたり、誰かの家で打ち合わせをしたり

解散して家に着いたら、課題をして作曲の続きやゲームをする

夕食を食べてお風呂に入って寝て起きて

そして、登校をして教室の扉を開けるといつもどうり寝ている彼女を見つける

ただのクラスメイト以上友達(？)くらいの距離を保ち続ける

そんな日々がずっと続いていくと思っていた

僕らが彼女の本当を知るまであと少し