【中村悠一】 中村の嫁はわがままがーる

いい薬 ページ38

日向の風邪をもらった。


「こんな高熱久しぶりだね〜。お仕事頑張ったのかな？」


と、ノー天気に言う嫁。
すみませんAさん。娘を看病してました。


「おかゆ作ってくるね！！」


そう言ってキッチンへ向かう嫁の手をつかむ。
それだけはだめだ。

実は、なぜだか不思議なことにAはおかゆだけ破壊的に下手くそだ。

何を入れているのか・・・・。その味は塩でもましてやドジッ子ヒロインがよく間違える砂糖でもない。

そう、恐ろしいのである。
でもそんなこと言えるはずがなくて


「いや、そばにいろ」


声優という職業柄こういうのが得意と思われがちだが俺はあまり得意じゃない。
ただ、アニメの言葉を引用しただけだ。
それでも嫁は顔を赤くして俺の布団に入ってくる。


「仕方がないなぁ〜！」


よし、あとは寝るだけ。
こいつが眠れば俺がおかゆを作れる。


とは思ったものの熱は上がっているのかかなり体が怖い。
目の前もぼやけてくる。

あ、死ぬかも。

シンプルにそう思った瞬間。


ペシッペシッペシッ


お腹に小さな暴力。
犯人は娘の日向。

「あーう」

昨日の俺の真似でもしているのかお腹をペシペシしてくる。

「あの・・・日向さん。もう少し優しくお願いします・・・」

言葉は伝わらず相変わらずペシペシやっている日向。


それでも、なんだか体が楽になってくる。


新しい薬だな。


《いい薬ありますよ(怪しい)》＿＿＿＿Twitterより




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
長い間さぼってしまいすみません！！！！

実は、私受験生でしてかなり行きたいところがぎりぎりなんです・・・。

3月7日さえ過ぎればたくさん更新できると思うのでその時まで更新停止させていただきます。


いい報告とともにみなさんに再会できる日を楽しみにしています！！


この日までご愛読いただきありがとうございました！

復活のご報告→←１ｍｍくらい大事な話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す