ラブストーリーは突然に【加納嘉将】 ページ28
今日、千葉というこの地で自分たちの
リリイベは終了する。
途中、体調を崩してしまいメンバーはもちろん、スタ
ッフの方や、たくさんのファンの方に迷惑をかけてし
まうこともあった。
だけどその分、自分には多くの味方がいてくれている
ことを改めて知ることができたし、何より自分と向き
合う時間ができて、気合いもやる気もフル充電でき
た。
そんな中での今日、俺はものすごくこの瞬間を噛みし
めようとしていた。
ファン「大好きっ！」
嘉「ありがと〜。」
ファン「ずっと応援してます！」
嘉「ありがとうございます！」
流しそうめんか！ってくらい、テンポよく何人、いや
何十人のファンの方とハイタッチをすること早一時
間。
「あっ…あんまり一人で抱え込まないでください
っ。」
変わらぬテンポのまま、目の前に来たその人は目をそ
らして早口でそう言った。
「あっ、はい！ありがとうございます！」
「大好き」とか「応援してます」はよく頂く言葉だけ
ど、彼女が口にしたその言葉は初めてだった。
きっと俺が体調を崩して、しばらく休んでいたことを
気にかけてくれての言葉なんだろう。
正直、かなりへこんだ。
大事な時期で、ましてやリリース日も俺はステージに
立つことができなかった。
こんなのアーティスト失格だって何度も自分を責め
て、たぶん今も心のどこかでまだ自分を許せていな
い。
だからからか、彼女の言葉がジーンと暖かく沁み渡
る。
だけどそれは一瞬で、テンポ良く彼女は隣の流星の方
へ、そして俺にはまた違うファンの方が目の前に来
た瞬間、流星とハイタッチを終えた彼女は段差になっ
ている所を踏み外して俺の視界から消えた。
スタッフ「大丈夫ですか？！」
「大丈夫です！すいません！」
すかさずテントの出口に立っていたスタッフが彼女へ
歩み寄るが、足を挫いたのかスムーズに立ち上がれて
いない。
そのせいだというのも言い方が悪いがテンポ良く動い
ていた列は止まり、俺の前にいたファンの方は、ラッ
キー！とキャッキャッしている。
他のメンバーは、目の前のファンの方に気を使って一
言二言話しているけど、俺は彼女が心配で首を長くし
ていた。
大丈夫かな…、けっこう派手に転んだような…。
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雪 - こんばんは(*^^*) かなりお久しぶりです(笑) 夜遅くにすみません｡｡｡ 物語読んでいて気が付いたのですが...。 ・ページ3のここの部分 俺は思わず、飲もうとしたペットボトルを吹き出し そうになる。 (2021年5月13日 1時) (
レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - 美紀さん» こちらにもコメントありがとうございます！ランペのみなさん、最高ですよね！ (2020年1月6日 0時) (レス) id: caa215b4c7 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - ランぺ大好きです最高です (2020年1月5日 11時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - 雪さん» ご指摘ありがとうございます。訂正しました。 (2020年1月5日 1時) (レス) id: caa215b4c7 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 続けてのコメントですみません(>_<) これ正しくはそう思った瞬間、ではないんでしょうか？ (2020年1月5日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2019年8月6日 8時
