部屋とYシャツと彼【川村壱馬】 ページ12
彼はこの暑い中、マイブームなのか
飽きもせずに毎日着ている、
ワイシャツ又は、襟付きの半袖シャツ。
いつかの雑誌インタビューで答えていた、「好きな
女性の服装は、清楚そうに見えるシャツとか。」
あぁ…そうだよね…。
だって彼は見た目によらず真面目で、だからこそ不
誠実な人が苦手。
そりゃ好きな女性の服装も、清楚なシャツなんて言
うわな…。
そして、その真面目さが爆発しているから、彼もYシ
ャツなのか…？
壱「A？」
「えっ？！」
彼に呼ばれて、Yシャツにアイロンをかけていた手を
止めて、ハッとする。
壱「どしたん？めっちゃ難しい顔してたで。笑」
「うそっ？！」
ソファに座ったまま、こーんな風にって、眉間に皺
を寄せた顔で私を見た。
「ちょっと…考え事！」
そう言って、彼の大きいYシャツのアイロンがけを再
開する。
壱「…なんや。俺に言えんこと？」
ほらその顔、反則だよ。
この前、少し寂しそうにしてる表情で表紙になった
雑誌の顔みたい。
私がそれに弱いって分かってての、確信犯。
「〜っ！なんでYシャツなのかなって！！」
壱「は？笑」
言い捨てるように言えば、予想外のリアクションが
返ってきた。
「だからっ…、最近なんでYシャツばっかりなの？
前に好きな女性の服装もシャツって答えてた
し…。」
いったん、アイロンを台の上に置きながら、ブツブ
ツと言えば、
壱「それは…、着てたからだよ！」
「え？」
首に片手を当てて、目を合わせずに言う。
「もしかして…忘れられない人が着てたとか？！
泣」
床に手をついて、彼にすがる。
壱「ばっ…！ちげーよ！Aが着てたからだろ！」
「え？私？」
ポカンとする私に反して、今度は両手で首を触る
彼。
あれ？この癖って確か…、
壱「…どんなことにも誠実なAに惚れた時、
AがYシャツ着てて…、そん時から俺の中にとっ
てYシャツは、誠実なAっていうか…、」
少ししどろもどろになりながら言った後、何言わす
ねん！と、ツッコミが。
「じゃぁ…ここ最近毎日のように着てるのは…？」
壱「見た目の誠実さが好きってのもあるけど、それ
よりも、忙しくてもいつもAを思い出させてくれ
るからや…。」
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雪 - こんばんは(*^^*) かなりお久しぶりです(笑) 夜遅くにすみません｡｡｡ 物語読んでいて気が付いたのですが...。 ・ページ3のここの部分 俺は思わず、飲もうとしたペットボトルを吹き出し そうになる。 (2021年5月13日 1時) (
レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - 美紀さん» こちらにもコメントありがとうございます！ランペのみなさん、最高ですよね！ (2020年1月6日 0時) (レス) id: caa215b4c7 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - ランぺ大好きです最高です (2020年1月5日 11時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - 雪さん» ご指摘ありがとうございます。訂正しました。 (2020年1月5日 1時) (レス) id: caa215b4c7 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 続けてのコメントですみません(>_<) これ正しくはそう思った瞬間、ではないんでしょうか？ (2020年1月5日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2019年8月6日 8時
