３９ ページ39
「待って！最後に少し話しをさせて！」
隣に立つ涼太くんを見上げれば、
涼「君が逃げないと約束するなら。」
「…わかった。約束する。」
そして私は、取り押さえられたままのみんなに駆け
寄った。
「みんな…、ごめんね…。私のせいでこんなこと
に…、」
竜「…俺らも何も知らなくて、色々と責めて悪かっ
た…。」
嘉「全部俺のせいだよ…。俺がなにもかもいけな
い…。」
嘉将くんは俯いて、言う。
竜「もういいって、それは。俺らは利用されてたん
だし…。信用問題の時、俺も言い過ぎてごめん
な？」
だけど、嘉将くんは俯いたまま首を横に振る。
竜「んなことより、もうAと会えなくなるかもし
れねぇんだから。」
その言葉で、私は嘉将くんの首に思いっきり抱きつ
いた。
「ごめんね…ごめんね、ほんと…。でも絶対、なん
とかするから。」
私は嘉将くんに抱きつきながら、耳元で小さな声で
言えば、
嘉「A…。」
そして拘束されて、両手がふさがっている嘉将くん
はそのまま私の頬に軽くキスをした。
「よっ嘉将くん？！」
みんなはこんな状況なのに、冷やかしの口笛を吹く。
私が驚いて離れると、あのいつもの優しいクシャッ
とした笑顔で、
嘉「次に会った時、伝えたいことがあるんだ。」
「うっ、うん…。わかった…。」
その時、もう時間切れですよ、と涼太くんに声をか
けられて、みんなは連れて行かれた。
嘉将くんたちの背中を見つめていたら、涼太くんが
隣に来て言う。
涼「Aには一緒に来てもらう。」
「嫌！だってここにいれば、いずれ壱馬くんたちが
来るから！だからっ…、」
涼「ではJIGGY BOYSが重罪になっても？僕の一声
で彼らをどうにだってできるのに、それでいいのか
な？」
「っ…！」
この人は…どこまでもせこい…。
「…小細工してばかりの勝負で、この卑怯者…。」
涼「僕らに奪えないものは、ないからね。だから卑
怯者だろうが、なんだろうがそのためなら、手段は
選ばない。」
褒め言葉として受け取っておくよ、と言って私の頭
を撫でた後、腕に手錠をかけられた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1179人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みそじ(プロフ) - miyuさん» コメントありがとうございます！お答えしたいところなのですが、気長に更新を待っていてくださると嬉しいです（ ; ; ）私も早く更新できるよう努めますね（ ; ; ） (2019年7月22日 22時) (
レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
miyu(プロフ) - ROWDYの皆さんは助かったけど､JIGGYの皆さんはどうなるのか気になります！嘉将くんたちはどうなるのでしょうか？あと今後Astro9の皆さんは出てくるのでしょうか…？ (2019年7月22日 13時) (レス) id: 7aced33e2c (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます！更新遅いですが、飽きずに見に来て頂けると嬉しいです！ (2019年7月21日 9時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - アリサさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けて嬉しいです(^^)最近バリボも片足ハマりかけてるので、お話し作れたらなって思ってます！ (2019年7月21日 9時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - なんか気になったので続きが見たいです (2019年7月20日 0時) (レス) id: 454e79f10d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みそじ
| 作成日時：2019年7月7日 14時
